ビジネス

世界最大級の気象予報会社ウェザーニューズの心臓部 独自AIや気象解析システムを駆使

予報センターに併設された気象情報チャンネル「ウェザーニュースLiVE」のスタジオ。24時間365日生放送で最新の気象情報や防災情報を配信(撮影/佐藤敏和)

予報センターに併設された気象情報チャンネル「ウェザーニュースLiVE」のスタジオ。24時間365日生放送で最新の気象情報や防災情報を配信 (撮影/佐藤敏和)

 東京湾を一望できる23階のフロアの一角に、世界最大級の気象予報会社「ウェザーニューズ」(千葉市美浜区)の心臓部、予報センターはある。予報精度90%超を誇り、10分ごとに30時間先まで雨雲を予想する。

 入口の「幕張天気街予報センター」と書かれた大きなボード前を過ぎると、独自の最新鋭レーダーなど全国1万3000か所の観測地点から集まる膨大な気象データを、気象予報のプロたちが24時間体制で監視・分析している。累計3000万ダウンロード突破の天気アプリ「ウェザーニュース」の予報や防災情報も、ここから発信されている。

 同社は昨年6月、線状降水帯の発生や兆候を10分ごとに自動検知して表示する「線状降水帯マップ」の提供をスタートした。予報センターの気象予報士による解説も付き、線状降水帯の停滞継続時間や今後の移動予想、防災上の注意点まで発信する。誰でもアプリやパソコンで、リアルタイムで確認することができる。

「湿度や風、気温、雨量など線状降水帯の発生に関係する要素を独自の技術でとらえることで、線状降水帯の自動検知を可能にしています」(同社広報)

 同社は独自のAI技術や気象解析システムを駆使した天気予報だけでなく、停電リスク予測、交通機関への影響予測など防災対策に役立つ情報も充実させる。

「生活に結び付きやすいように、冠水のリスクがある雨、停電のリスクがある風といった情報の発信にも努めています」(同)

※週刊ポスト2022年6月24日号

局地的大雨の観測や分析などに特化する「ゲリラ雷雨防衛隊本部」のエリアも。ゲリラ雷雨シーズンの7~9月は専任スタッフが常駐する(撮影/佐藤敏和)

局地的大雨の観測や分析などに特化する「ゲリラ雷雨防衛隊本部」のエリアも。ゲリラ雷雨シーズンの7~9月は専任スタッフが常駐する(撮影/佐藤敏和)

関連記事

トピックス

体調不良を理由に休養することになったダウンタウンの浜田雅功
《働きづめだった浜田雅功》限界だと見かねた周囲からの“強制”で休養決断か「松本人志が活動再開したときに、フル回転で働きたいからこそ」いましかないタイミング
女性セブン
亀井京子アナが福祉業界にチャレンジ
亀井京子アナが語った「社会福祉業界への新たなチャレンジ」子育てに区切りで気づいた“自分の原点”、過去には「テレ東再就職プラン」も
NEWSポストセブン
2023年12月に亡くなった八代亜紀さん
《没後1年のトラブル勃発》八代亜紀さん、“私的写真”が許可なく流出する危機 追悼CDの特典として頒布予告、手がけるレコード会社を直撃
女性セブン
渡米した小室圭氏(右)と眞子さん(写真/共同通信社)
「さすがにゆったりすぎる…」眞子さんが小室圭さんとの買い物で着ていたロングコートは5万6000円の北欧の高級ブランド「通販で間違えて買った」可能性
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(左・知人提供)
「顔中血まみれ、白目で、あまりに酷くて…」女性ライバー“最上あい”さん(22)の“事件動画”の目撃証言と“金銭トラブル”の判決記録【東京・高田馬場で刺殺事件】
NEWSポストセブン
おもてなし計画を立てる大谷翔平(写真/アフロ)
【メジャー開幕戦】大谷翔平、日本凱旋でチームメートをおもてなし計画 選手の家族も参加する“チームディナー”に懇意にしているシェフを招へいか、おすすめスポットのアドバイスも
女性セブン
今も多くの人々の心に刻まれているテレサ・テンさん
【没後30年・秘話発掘】「永遠の憧れ」テレサ・テンさん 小林幸子、片岡鶴太郎らが語った「彼女だけの歌声」「今も歌い継がれる理由」
週刊ポスト
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され亡くなった(右・知人提供)
《女性ライバー“最上あい”刺殺》「200万円を超える額を貸している」「消費者金融から借金した」高野健一容疑者(42)が供述する被害者・佐藤愛里さん(22)との“金銭トラブル”
NEWSポストセブン
4月クールドラマでも主演を務める橋本環奈
橋本環奈、パワハラ報道で考えるマネジャーのあり方 令和の今こそ知っておきたい、松田聖子のブレイクを支えた事務所社長が実践した「個性は周りが育てる」の考え
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され心肺停止となる事件が起きた(左・Xより)
生配信中に刺された女性ライバー “最上あい” さん(22)は「最高ランク・プラチナプラス」の人気者 事件前日に話した知人が証言「優しくて思いやりがある子だった」
NEWSポストセブン
49歳で出産した女優・小松みゆき
49歳で出産した女優・小松みゆき 娘が、母の若い時の写真集を見たいと言い出したら…?「いいよ、と見せます」
NEWSポストセブン
ライブ配信アプリ「ふわっち」のライバー・最上あいさんが刺傷され心肺停止となる事件が起きた(左・Xより)
《衝撃の現場目撃証言》「ギャーッ! 助けて!!」「男が女性をバンバン蹴っ飛ばしていた」“最上あい”名義の人気女性ライバー(22)を男が刺殺 東京・高田馬場
NEWSポストセブン