6月10日発売の本誌・週刊ポストが“18歳女子大生とパパ活飲酒”について報じたことで、自民党を離党した吉川赳・衆議院議員(40)。議員辞職を求める声は高まり、岸田政権の支持率や7月の参院選への影響も取り沙汰される事態となっているが、一点、本誌記事に“疑義”が唱えられている点がある。見出しを飾った「岸田派ホープ」という表現だ。
吉川氏は首相が率いる岸田派(宏池会)に所属していたが、党内から「吉川はホープなんかじゃない、誤りだ」との指摘が相次いでいる。6月15日放送の『ひるおび』に出演した政治評論家の田崎史郎氏は、「永田町で吉川さんのことを岸田派のホープだと思ってる人はいません」と言い切った。
6月13日には、参議院決算委員会で立憲民主党の田名部匡代議員から「“岸田派のホープ”と言われているようでありますが、総理、この方は“岸田派のホープ”なんでしょうか」と問われた岸田首相自ら、「そのメンバーに対して、何か評価するようなことはした覚えがありません」と否定するコメントを出している。
だが、岸田氏が吉川議員を「ホープ」と呼んでいた動かぬ証拠がある。吉川議員が地元で配っていた「自民党入党のお願い」である。
このパンフレットに登場した岸田氏は、吉川議員を「私が会長を務めております政策集団『宏地会』のメンバーでもあり、共に同じ志を持って政治に邁進している同志です」と評した上で、こう述べている。
「自民党の若手議員の中でも、宏池会の中でも、将来を嘱望され、また現在でも即戦力として国政の最前線で活躍しているホープです」
そう褒めそやされたホープは、岸田首相が求めた「本人による説明」もしないまま、離党したあと閉幕した国会にも姿を見せず、雲隠れ状態だ。
岸田首相や自民党関係者は、今になって吉川議員が「ホープではない」と言い張っているが、18歳女子大生とパパ活して飲酒したような人物を高く評価していた事実は消えない。