国内

パパ活・吉川赳議員と18歳女子大生が「風俗店で知り合った」説を流布した田崎史郎氏の嘘

吉川赳議員と18歳の女子大生

吉川赳議員と18歳の女子大生

 本誌『週刊ポスト』が報じた自民党“岸田派ホープ”の吉川赳・衆議院議員(報道後に離党)と18歳女子大生との「パパ活飲酒」問題で、吉川氏はいまだ報道内容について説明することもなく雲隠れを続けている。自民党内外から議員辞職を求める声も高まっているなか、吉川氏について「事実関係がはっきりした上で、議員辞職するかどうかを論じるべき」と庇ってみせた人物がいる。“政府の代弁者”として知られる政治ジャーナリストの田崎史郎氏だ。

 6月15日の『ひるおび』(TBS系)に久しぶりに出演した田崎氏は、吉川氏の「パパ活飲酒」報道についての見解を求められて、こう切り出した。

「(『週刊ポスト』の)報道の中身、記事を読んでもちょっとやっぱり不透明な、はっきりしない点があって。まずその女性と吉川議員がどこで知り会ったのかが書かれていないんですよね。一緒に食事に行こうって、食事しているのは事実みたいなんですけど」

 本誌の記事で、2人がどこで知り合ったのかが書かれていないから「不透明」だと訝しむ田崎氏は、自身の取材成果をこう語った。

「どこで知り合ったのかっていうことについて、吉川さんは知り合いの議員に、『風俗店で知り合った』っていう話をどうもされてるみたいなんです」

 唐突に出てきた“新情報”にスタジオが静まりかえるなか、MCの恵俊彰が「風俗店で!? ほう」と驚いてみせると、「ええ、はい」と応えた田崎氏が続ける。

「で、そこでそういうことも(吉川氏が)きちんと説明すれば、多少、『そうなのか』ってわかってもらえる部分があるかもしれないんですけれども。でも本人がまず説明しなきゃいけない。事実関係について」

 この情報に、すぐさまネットでは〈おかしいぞ 風俗店で知り合ったとしても、18歳飲酒→4万円渡す→ホテルはダメでしょ?田崎さん〉〈へ~、田崎史郎は風俗店で知り合ったなら18歳でも酒を飲ましていいという倫理観なんだな〉〈誰から聞いたのだろう。週刊誌報道以下の、風説に過ぎないのではないか?いわゆる二次加害に当たるのでは?〉などとツッコミが入ったが、番組は「吉川氏側の一方的な説明」であることや、「真偽不明」であることなどを補足することもなく、そのまま放送された。

 本誌の取材では18歳の女子大生・Xさんと吉川氏が「風俗店で知り合った」という事実はない。

『週刊ポスト』(6月24日号)の記事では、吉川氏がXさんについて〈飲食店で働いている方〉と回答している。同記事で本誌記者がXさんを直撃した際にも、現在18歳であることを認めたXさんが、「アルバイトをしている飲食店で吉川さんと知り合った」と語っていた。

 同番組では吉川氏の今の状況について、「説明したいのでいま事実確認をしている」「女性は勤めていた飲食店を辞めているため連絡が取れない」などと、田崎氏が「吉川議員に話を聞いた自民党議員」に取材した情報としてフリップボードで紹介した。

 田崎氏は「吉川さんが今、説明する気持ちがゼロではないんですね。お店に問い合わせたり、その女性に電話したりして、電話がつながらないらしいんです。お店も辞められてるらしいんですね、もう。でもなんとかそれを調べようとしている」と語り、Xさんに連絡がとれないために18歳であることの事実確認ができず、公の場での説明をする意志はあるのにできないというのだ。

 だが、吉川氏がこれから事実確認をする必要はなく、本誌は吉川氏がXさんを「18歳」と認識したうえで会話しているのを確認している(6月20日発売『週刊ポスト』の続報記事で詳報)。

関連記事

トピックス

バスケ選手時代の真美子さんの直筆サイン入りカードが高騰している(写真/AFLO)
《マニア垂涎》真美子夫人「バスケ選手時代」の“激レアカード”が約4000倍に高騰中「夫婦で隣に並べたい」というファン需要も 
NEWSポストセブン
沖縄を訪問された愛子さま(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
天皇ご一家が“因縁の地”沖縄をご訪問、現地は盛大な歓迎ムード “平和への思い”を継承する存在としての愛子さまへの大きな期待 
女性セブン
TBS田村真子アナウンサー
【インタビュー】TBS田村真子アナウンサーが明かす『ラヴィット!』放送1000回で流した涙の理由 「最近、肩の荷が下りた」「お姉さんでいなきゃと意識しています」
NEWSポストセブン
「ONK座談会」2002年開催時(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》「王・長嶋・金田座談会」を再録 2000年の夢のON対決にミスターが漏らした「ボクはもう御免。ノーサンキューだね。2度とやりたくありません」の真意
週刊ポスト
「寂しい見た目」の給食に批判が殺到(X /時事通信フォト)
《中国でもヤバい給食に批判殺到》ラー油かけご飯、唐揚げ1つ、「ご飯にたまご焼きだけ」と炎上した天津丼…日本・中国で相次ぐ貧相給食の背景にある“事情の違い”
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン