元横綱・貴乃花(花田光司氏)の長男で靴職人・タレントの花田優一氏(26)。父親との間に生じている行き違いや、歌手やアート、最近は映画『残照のかなたに』で俳優デビューするなど多方面で活動することに対しても賛否両論ある優一氏だが、6月21日、自身のブログとSNSで2022年いっぱいで靴職人としての新規受注を休止すると発表した。テレビなどに出演しても、肩書きは「靴職人」とこだわりを見せていた優一氏はなぜ、靴を作ることから離れるのか――。本人が「SNSには書き切れなかった」という思いを明かした。
「今回、靴職人としてお客様からの新規注文を受けることを休止すると決めました。実は昨年くらいから『そろそろタイミングかな』と思っていました。年末近くになって、いきなり『やめます』と言い出すと色々な人に迷惑をかけるかもしれないと思って、1年の折り返しのタイミングである6月末に発表させてもらいました。既にご注文頂いているお客様、今年中にご注文頂いたお客様の靴は、もちろん今までと変わらず、丹精込めて製作させていただきます」
今後は「AIでの靴作り」も視野に
靴職人としての活動を休止して、今後はどのような活動をしていくのか。優一氏は10代の頃から靴修業のためにイタリア・フィレンツェに留学するなど“人生を懸けてきた”わけだが、靴作りからは完全にフェードアウトしてしまうのか。
「僕が靴作り自体をやめるということはあり得ません。むしろ、生産に追われる生活ではなくて海外で勉強したり、作品のアイデアを練ったりと長期スパンで取り組む仕事をしていきたいと思っています。また、時代が変わりゆくなかでどうしても靴作りの世界はオートメーション化されてきています。自分自身が今後、将来的に靴を作るなかで生き残っていける存在になるために、そういったAIでの靴作りなんかも学んでいきたい」
その一方でここ数年、歌手や俳優業をはじめとしたメディアへの出演やネット上でのコラム連載の執筆など靴作り以外の仕事にも面白さを感じていたという。
来年以降の肩書きは「未定」
「僕にとって靴作りは自分を表現する最大にして唯一の表現手段でしたが、最近はありがたいことに様々な仕事をいただいて挑戦することができています。9月で27歳になるのですが、30歳になるまでのあと何年かを準備期間として色々なことにチャレンジして自分の可能性を試してみたいという気持ちが強くなったのも事実です。なので来年以降の肩書きは『靴職人』でもあるし、ほかの何かになっているかもしれない。そこは未定ですね」