一方、三瓶容疑者の自宅は、伊豆箱根鉄道大雄山線の大雄山駅から徒歩で15分ほどの住宅街にある2LDKアパート。近隣住民によると、家賃は7万円ほどだという。表札はなく、窓からは部屋干しした洗濯物がそのままになっている様子が窺えた。
三瓶容疑者の自宅近辺での評判は決して悪くなかった。同じアパートに住む30代女性はこう語る。
「朝に何度か顔を合わせましたが、挨拶もされますし、さわやかな青年といった印象です。住民とのトラブルもなかったですし、まさかという感じです」
近所の50代男性も「まさか」と口にする。
「会えば挨拶する程度の関係でしたが、感じは悪くないですよ。1人で住んでいたようで、たまに彼女のような女性が来ていました。車にアウトドア用品を詰め込んでいるのを見たことがあるので、キャンプが好きなんだなと思ったことがあります」
三瓶容疑者がひときわ愛情を注いでいたのがペットの犬だった。三瓶容疑者がトリミングに訪れていたペットサロンの従業員はこう語る。
「これまで約半年おきに計3回お店にいらっしゃっています。最後は4月ですね。服装はパーカーにジーンズといった、特に目立たない感じでした。対応もお金の受け渡しも丁寧でしたが、雑談は全くしなかった。挨拶や『お願いします』くらいで、目もほとんど合わせない。
印象に残っているのは2つ。1つは、お店に犬を連れてくるときは1人なのですが、引き取りのときは必ず女性と一緒でした。もう1つは、トリミング後、そのままお店から歩いて帰っていたこと。トリミングでペットが綺麗になるので、車に乗せて家に帰るお客さんがほとんどですから印象に残っています。また、(三瓶容疑者の愛犬の)犬種はボロニーズという珍しい犬種で、ペットショップではほとんど見かけない高価な犬です。値段は年齢にもよるのですが40万円ほどではないでしょうか。愛犬家なのはもちろん、金銭的にも余裕がないと飼えない犬種です」
事件の真相究明が待たれる。