「少し疲れたのかなと思う」──そうジミン(26才)が言うと、リーダーのRM(27才)は「『疲れた』と口にすることそのもの自体が、罪を犯すかのよう」とフォローした。活動9周年を迎えたBTSが広げた波紋はますます大きく広がっている。一石が投じられたのは6月14日夜、チャンネル登録者数が6830万人にもおよぶ公式YouTubeチャンネルの配信でのことだった。
この日は7人がテーブルを囲み、お酒を飲みながら食事をともにするという宴会形式で行われ、パスタやピザ、かになどをつまみながら、和気あいあいとスタート。しかしRMの「世の中に何かを言いたくて活動を始めたが、『ON』(2020年)以降どうすればいいかわからなくなった」の一言で空気は一変。メンバーはそれぞれの苦悩や葛藤を吐露し、今後しばらくは7人がソロ活動に専念していくことを涙ながらに語った。
「騒動が大きくなったのは、SUGA(29才)が『ぼくたちはオフの期間に入る』と韓国語で話したのに対し、動画の英語の字幕が『これから休止期間に入るでしょう(We’re going into a hiatus now)』と翻訳されたことから、世界中のメディアが活動休止と報じたためです」(テレビ局関係者)
その後、BTSが所属する事務所「HYBE」はメディアに対して訂正をしている。
「メンバーはソロプロジェクトに集中するだけで、活動休止ではないということでした」(韓国の芸能関係者)
メンバーとしては事務所の困窮を避けたいとの思いがあったという。
「活動休止が報じられた翌日、BTSが所属するHYBEの株価が27%も暴落したのです。休止ではないという訂正は、会社を守りたいと強く願うメンバーの意思も反映された。HYBEは社員が増え続け成長の過程にあります。BTSのメンバーには、後輩たちのためにも会社を守っていかなくてはならないという気持ちが強いのです。彼ら自身がHYBEの大株主でもありますから、なんとかしなくてはという思いがあったはずです」(韓国のテレビ局関係者)