《みなさん、お元気ですか》。往年のCMを彷彿とさせるフレーズで、井上陽水(73才)がツイッターの公式宣伝アカウントでファンに動画のメッセージを送ったのは2020年10月2日。
《僕は元気です。多少高齢者ですけど(笑い)。いつか、ライブなどで会える日を楽しみにしています。Take care & good luck!》
その後ツイッターに本人の動画やメッセージが投稿された形跡はない。
「昨年2月に、友人で料理研究家の土井善晴氏のラジオにゲスト出演して、料理談議をしたのが最後の肉声。近況についての話はなく、その後は公の場にいっさい姿を見せていません」(芸能関係者)
最後に行われた陽水のコンサートは2019年の50周年記念ライブツアー「『光陰矢の如し』~少年老い易く学成り難し~」。全国で24公演を開催し、『少年時代』、『リバーサイドホテル』、『傘がない』など名曲の数々を惜しみなく披露して、観客を熱狂させた。普段はほとんど私生活を明かさない陽水だが、東京公演ではめずらしくMCでこう語った。
「50年前にギターケースひとつを持って福岡から出てきたときは何もなかったんです。今年の正月に井上家で集まったら家族が10人に増えてましてね。何でこんなに多いんだろうと(笑い)。子どもが子どもを作りまして、ねずみ算式に増えていたんです」
陽水は1978年に歌手の石川セリ(69才)と結婚。1男2女に恵まれ、孫も生まれたが、家庭生活は決して順風満帆ではなかった。
「結婚当初から不仲説が絶えず、別居を続けていることは周知の事実でした。2002年には離婚危機が浮上。歌手復帰をめざすセリさんを陽水さんが『絶対、表に出るな。歌手をやるなら離婚だ』、『そんなに働きたかったら、花屋でもやれ』とののしり、取っ組み合いの夫婦げんかをしたと報じられました」(芸能記者)
2011年には女性タレントとの不倫騒動が世間を賑わせ、本人が否定したにもかかわらず、セリの実母が一部マスコミの取材に答えたことで、騒動が蒸し返されたこともあった。
「お母さんは、セリさんが『もうアタマきちゃった。あんな男と一緒になって! あたしはおめかけさんでいいわ。お金を自由に使わせてくれるなら、2号さんでも3号さんでも結構よ!』と陽水さんへの怒りをぶつけていたことも赤裸々に明かしていました。
陽水さんは家に居場所がないと言う一方で『娘は古い型の人間だから絶対に離婚はしない』とも語っています。ステージでは飄々として宇宙人のような陽水さんですが、家庭は崩壊寸前だったようです」(前出・芸能記者)