「あのぉ、もしかして氷川さんですか?」。恐る恐る尋ねる女性客に、マスクを外して笑顔でお辞儀。神対応に、その客は思わず感激で声を上ずらせた。マスクをしていても、ばっちりメイクの目元からオーラがあふれ出てしまい、隠しようがなかったのは氷川きよし(44才)だ。
6月中旬、都内の庶民派スーパーに立ち寄った彼は、あっという間に客に見つかってしまった。
「イケメン男性と一緒にスーパーに入ってきた瞬間から、圧倒的なオーラを感じました。入ってすぐにきのこコーナーがあるのですが、エリンギやしめじなどを前に吟味されていました。ただ、時間がかかったのはそこぐらいで、ねぎやキャベツといった野菜類、ウイスキーやワイン、それにお花までを流れるように買い物かごに入れていました。まったく無駄のない動きに感動しました」(前出・女性客)
まるでカリスマ主婦のように手際よく買い物を済ませたという。
そんな氷川はいま、激動の一年を過ごしている。1月には年内での歌手活動の休止を発表。22年間走り続けての勤続疲労を、一度リフレッシュすると説明した。実際に体調は不安定のようで、3月にはコンサート3公演を中止して、出血した声帯ポリープの摘出手術を受けた。
わずか1か月半後の4月22日には、コンサートに復帰。この6月からは、東京・明治座で『氷川きよし・特別公演』で、華やかな芝居と歌声を披露している。
「その明治座では、キーナ(※氷川の愛称)の料理の腕を生かした劇場限定のプロデュースカフェとお弁当もあって、何回でも来たいほどに充実しています。カレーやサンドイッチが1800円、お弁当が2700円という値段で、インターネットでは“お高いわ”という声も出ていました。実際に食べてみると、こだわりが詰まっていて、お値段以上でした」(観劇したファン)