ご両親との断絶、公務への消極姿勢──これまでの佳子さまからは、女性皇族としての人生への困惑と葛藤が感じられた。しかし、そのご様子が大きく変わりつつある。佳子さまの複雑な胸の内。
「佳子さまは、普段どんなことをされているのか」
少し前に、宮内庁担当記者が秋篠宮家の側近職員にぶつけた質問だ。しかし、職員はしどろもどろになるばかりで、詳しいところを明かすことができなかった。それほどまでに、これまでの佳子さまの生活ぶりはベールに包まれていた。ところが、最近の佳子さまのご活躍ぶりはめざましい。
5月7日に「みどりの感謝祭」(東京・千代田区)、6月3日に「産経児童出版文化賞贈賞式」(東京・港区)、12日に「東京都障害者ダンス大会ドレミファダンスコンサート」(東京・渋谷区)へとお出ましになった。7月中旬には、地方での公務も予定されているという。また、6月14日には、かつて姉の小室眞子さんが務めていた「日本工芸会」の総裁に就任されることが明らかになった。
「眞子さんが務めていたお役目を引き継ぐのは、日本テニス協会名誉総裁に続いて2つ目です。佳子さまは2019年に国際基督教大学(ICU)を卒業されましたが、公務に消極的だと指摘されることもありました。その背景には、秋篠宮ご夫妻との距離や、以前より抱かれている“皇室を脱出して、皇族の身分を離れたい”というお気持ちがあるように見受けられたのですが……。ここにきての方針転換は、どういった心境の変化なのでしょうか」(宮内庁関係者)
「世論を味方につければ潮目は変わる」
《皇族女子は、天皇及び皇族以外の者と婚姻したときは、皇族の身分を離れる》
現行の皇室典範には、そう規定されている。憲法の言葉を借りれば「婚姻は、両性の合意のみに基いて成立」するわけだが、眞子さんと小室圭さんの騒動の余波はまだ続いており、「女性皇族の結婚」そのもののハードルが上がっていることは否めない。
「“眞子さんと小室さんの結婚への段取りが進められている”と報じられた当初は、世間からも歓迎されましたが、小室さんの母・佳代さんと元婚約者の金銭トラブルが報じられると世論の風向きが一気に変わった。その騒動を見た後で、佳子さまのお相手候補に名乗り出る男性がはたしてどれだけいるか……。仮にいたとしても、“佳子さまの夫としてふさわしいか”という議論が巻き起こり、大きな関心を集めることは目に見えている」(皇室記者)
結婚以外にも、女性皇族が皇室から脱出する方法はある。
《年齢十五年以上の内親王、王及び女王は、その意思に基き、皇室会議の議により、皇族の身分を離れる》
皇室典範には、そうも記されている。2名の皇族や総理大臣、衆参両院議長や宮内庁長官らからなる「皇室会議」で承認されれば、皇族の身分を離れることができるのだ。実際、1982年に「ヒゲの殿下」の愛称で親しまれた三笠宮家の寛仁さまが、社会福祉活動への専念のため皇籍離脱の意思を表明されたことがあった。