芸能

純烈の新メンバーになぜ応募が殺到したのか?売上や仕事の量だけで計れない本来の価値

新メンバー募集が大注目の「純烈」。2020年6月、温泉の宴会場での無観客ライブ(時事通信フォト)

新メンバー構想が大注目の「純烈」。2020年6月、温泉の宴会場での無観客ライブ(時事通信フォト)

 臨床心理士・経営心理コンサルタントの岡村美奈さんが、気になったニュースや著名人をピックアップ。心理士の視点から、今起きている出来事の背景や人々の心理状態を分析する。今回は、新メンバー構想で注目を集める男性4人によるムード歌謡コーラスグループ「純烈」について。

 * * *
 スーパー銭湯アイドル純烈の新メンバーに、芸能界を中心に様々な方面から応募が殺到しているという。メンバーの小田井涼平さんが年内いっぱいでグループを卒業するため、代わりとなる後任のメンバーを迎えると、リーダーの酒井一圭さん(47才)が4月末に構想を明かしたためだ。

 これまでタレントの野々村真さん(58才)にJOYさん(37才)、楽しんごさん(43才)、大阪や名古屋など地方局のアナウンサーらが応募したと報じられた。芸能界でもうひと花咲かせたいタレントや、もっと自分を生かしてみたいと思う中年男性にとって、こんなチャンスは滅多にない。といって公募しているわけではなく、オーディションもないのだから、所属事務所に問い合わせる人が続々といるらしい。

 条件は30~50代、身長が175cmから2m。ある程度歌って踊れて、「安いご飯をおいしく食べられるような素朴な人柄」というのが酒井さんのいう新メンバーとしての重要ポイント。けっこう緩い条件だけに、もしかして自分も? と夢見る人はそれだけ多くなったはずだ。言いかえれば、純烈はそれだけ夢を見ることができるグループだと感じた人が多いということだろう。

 その理由を『女性セブン』では、ギャラとは別にファンからの”おひねり”があること、紅白に4年連続出場していることなどから、純烈を「優良企業」だと分析。

 純烈を企業と捉えれば、確かに優良企業だ。歌って踊れる人材は揃っているし培ってきたブランド力もある。ムード歌謡のアイドルという希少性もあるし、グループとして他には真似できない雰囲気や文化もあれば、熱狂的なファンもいる。芸能界で競争優位に立てる経営資源・リソースをしっかり持っているのだ。さらに彼らが活躍してきた中心はスーパー銭湯という市場。経営学でいえば、競争の激しいレッドオーシャンではなく、競争相手の少ないブルーオーシャンであり差別化戦略もできていた。

関連キーワード

関連記事

トピックス

紅白初出場のNumber_i
Number_iが紅白出場「去年は見る側だったので」記者会見で見せた笑顔 “経験者”として現場を盛り上げる
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
大村崑氏
九州場所を連日観戦の93歳・大村崑さん「溜席のSNS注目度」「女性客の多さ」に驚きを告白 盛り上がる館内の“若貴ブーム”の頃との違いを分析
NEWSポストセブン
弔問を終え、三笠宮邸をあとにされる美智子さま(2024年11月)
《上皇さまと約束の地へ》美智子さま、寝たきり危機から奇跡の再起 胸中にあるのは38年前に成し遂げられなかった「韓国訪問」へのお気持ちか
女性セブン
佐々木朗希のメジャー挑戦を球界OBはどう見るか(時事通信フォト)
《これでいいのか?》佐々木朗希のメジャー挑戦「モヤモヤが残る」「いないほうがチームにプラス」「腰掛けの見本」…球界OBたちの手厳しい本音
週刊ポスト
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン
結婚を発表した高畑充希 と岡田将生
岡田将生&高畑充希の“猛烈スピード婚”の裏側 松坂桃李&戸田恵梨香を見て結婚願望が強くなった岡田「相手は仕事を理解してくれる同業者がいい」
女性セブン
電撃退団が大きな話題を呼んだ畠山氏。再びSNSで大きな話題に(時事通信社)
《大量の本人グッズをメルカリ出品疑惑》ヤクルト電撃退団の畠山和洋氏に「真相」を直撃「出てますよね、僕じゃないです」なかには中村悠平や内川聖一のサイン入りバットも…
NEWSポストセブン
注目集まる愛子さま着用のブローチ(時事通信フォト)
《愛子さま着用のブローチが完売》ミキモトのジュエリーに宿る「上皇后さまから受け継いだ伝統」
週刊ポスト
連日大盛況の九州場所。土俵周りで花を添える観客にも注目が(写真・JMPA)
九州場所「溜席の着物美人」とともに15日間皆勤の「ワンピース女性」 本人が明かす力士の浴衣地で洋服をつくる理由「同じものは一場所で二度着ることはない」
NEWSポストセブン
イギリス人女性はめげずにキャンペーンを続けている(SNSより)
《100人以上の大学生と寝た》「タダで行為できます」過激投稿のイギリス人女性(25)、今度はフィジーに入国するも強制送還へ 同国・副首相が声明を出す事態に発展
NEWSポストセブン