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ひろゆきと中田敦彦に背中を押されてトルコ移住の女性「会話中に携帯電話に出ると怒る日本人の矛盾」 【コロナ禍の海外移住者寄稿♯2】

トルコでは猫に席を取られることもある(笑)。

トルコでは猫に席を取られることもある(笑)。

 2021年のコロナ禍に海外移住を果たしたアラフォー女性・NATACOさんが地中海に面したトルコの都市、イズミルからお送りするエッセイ第2回。今回は、日本人には理解しにくいトルコ人の携帯電話の使い方をレポートする。世界で最も普及しているコミュニケーションツールだが、国が違えば、使い方も変化するようだ。【連載全5回中第2回】

 * * * 

 今回、お話ししたいのは、「なぜトルコだったのか」という点です。先に結論を言ってしまうと「食と自然の豊かさに魅了されたこと」と「多くの日本人にとって最も移住しやすい国だった」からです。

 そもそものきっかけは3年前の2019年、コロナ前のトルコ旅行でした。実はその頃、プライベートでトラブルを抱えていました。離婚問題です。長い離婚裁判の最中で、精神的に強いストレスを感じていました。落ち込んでいる私に友人が、「癒やされる場所」としてトルコ旅行をすすめてくれたのです。初めてトルコを訪れましたが、食事の美味しさと調理法を含めた料理の奥深さ、そして風光明媚な自然に圧倒され、一気に大好きな国となりました。

 その後、世界中がコロナによってパンデミックとなり、「リモート」でのライフスタイルが当たり前に。ちょうど離婚が成立し自宅を出る必要に迫られたこともあり、気分を一新したくなった私は、「オンラインで何でもできるし、トルコに住みたい」と思い立ち、地中海気候で暖かい沿岸に位置するイズミルにコロナ禍に引っ越しを決断したのです。

 背中を押してくれる存在もいました。考え方が好きな二人です。「2ちゃんねる」創設者で現在はフランス・パリに住む西村ひろゆき氏、そして2021年3月にシンガポールに移住したお笑いコンビ「オリエンタルラジオ」のあっちゃんこと中田敦彦氏に影響された、ということもあります。

 ひろゆき氏の好きなところは、日本人なのに日本贔屓なところが一切なく、そもそも誰の味方でもなく、ニュートラルに現実を淡々と言い放つところです。そして、どの見解も見事に「ごもっとも」と言わざるを得ず、毎度、気持ちいいぐらい論破されてしまっています。そしてあっちゃんも同様に説得力がある人です。言葉だけで語るのではなく、実際に自分で行動を起こして自分が経験したことを分かりやすく、面白くシェアしてくれる。

 彼らは日本では賛否両論ある人ですが、それは彼らに他の人にはない行動力、決断力があって、「自分はこう思う」ということを忖度なく言い切るからだと思います。一方で、多くの日本人は自分の考えを示すことが苦手で、「他人に反論されたら嫌、間違っていたら恥ずかしい」と思いがち。私はひろゆき氏のように弁が立つわけではないので、真似はできませんが、自分が言いたいことを言い、やりたいことをやる、という姿勢は参考になりました。私も彼らのように行動をして、私の人生を豊かに生きようという考えにたどり着いたのです。

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