気象庁は6月27日、関東甲信、東海、九州南部が梅雨明けしたと発表した。異例の早さとなった梅雨明けの一方で、記録的な猛暑が全国を襲った。東京都心では25日から9日連続となる猛暑日を記録。7月1日には群馬県桐生市の40.4度をはじめ、伊勢崎市、山梨県甲州市など6地点で40度台を観測した。同日に6地点での40度超えは観測史上初。6月20日から26日の1週間に熱中症で救急搬送されたのは全国で4551人に上り、過去最多となった。
想定を上回る暑さは電力需要にも波及。6月27日から30日まで東京電力管内で発出されていた電力需給ひっ迫注意報は7月に入り解除されたものの、今夏は綱渡りの状態が続くとみられている。気象庁の発表によれば7月中旬以降の気温は平年を上回る。降水量の少ない西日本では水不足も懸念されている。
6月末から7月頭にかけての猛暑列島の様子を、写真とともに振り返る。
●6月27日:東京・有楽町【東京電力管内で「電力需給ひっ迫注意報」が初発出】
家電量販店では照明器具などの電源を落として節電に協力。
●6月28日:東京・銀座【冷たいミストを求めて思わずバンザイ】
関東甲信、東海、九州南部の梅雨明けの発表翌日、35度以上の猛暑日が確認されたのは全国100地点におよんだ。