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「原監督ではもう勝てない!」巨人史上初の“生え抜き以外”工藤公康監督待望論も

G党のため息が止まらない(時事通信フォト)

G党のため息が止まらない(時事通信フォト)

 事実上の終戦という声も聞こえてきそうだ。セ・リーグ首位ヤクルトを追う巨人は、7月9日のDeNA戦に敗れ、ゲーム差は12.5に。首位ヤクルトは2日間で18人の新型コロナウイルス陽性者が確認され、9日の阪神戦を中止する緊急事態となっているが、追う立場の巨人は坂本勇人が今季3度目の登録抹消となるなど、「奇跡の逆転V」への道は遥かに険しい。

 スポーツ紙デスクはこう指摘する。

「坂本はじっくり治したほうがいい。長年にわたる疲労の蓄積もあると思います。体は満身創痍でこれ以上無理すると選手寿命に響きかねない。逆転優勝の可能性が限りなく低くなった以上、期限を決めずにじっくりコンディションを整えたほうが良いと思います」

 優勝への一縷の望みをかけて戦った首位ヤクルトとの直接対決も、7月7日は3-11の大敗。同一カード3連勝を狙う試合としてはあまりにも寂しい内容だった。先発のシューメーカーは初回に5点を失うなど3回持たずに降板。6回から登板した桜井俊貴も4失点と炎上。東京ドームに詰めかけた巨人ファンは敗色濃厚の試合展開で次々と帰宅の途につき、スタンドには空席も目立っていた。

 前出・スポーツ紙デスクは原監督の采配にも疑問の声を投げかける。

「坂本が離脱したショックばかり報じられていますが、敗因をそこに求めるのはおかしい。絶対に負けられない試合で、原辰徳監督の采配は勝利にこだわっているように感じられなかった。

 スタメンでマスクをかぶった大城卓三を5回の守備から交代させて、途中出場させたのは大卒2年目の喜多隆介。これ以上の失点を防ぎたいなら小林誠司を起用する選択肢もあったと思うのですが、1軍での実績がない喜多に任せたのも疑問です。

 3点差に詰め寄った6回は桜井を起用して再び突き放されました。7点ビハインドの9回に赤星優志を起用するくらいなら、なぜ6回のあの場面で登板させないのか。桜井は6回に2失点しているのに、7回も続投させて失点を重ねた。原監督のどうしても勝ちたいという思いが伝わってこない采配でした。『原監督ではもう勝てない』と巨人ファンが怒って席を立つのも無理はない」

 原監督はリーグ優勝を逃した昨オフに新たに3年契約を結んだが、ヤクルトに首位独走を許す戦いぶりに批判の声が上がっている。坂本、菅野智之ら主力に故障が目立ち始めて世代交代の波を迎えている中、常勝軍団を再構築するのは容易ではない。次期監督の有力候補に阿部慎之助作戦兼ディフェンスチーフコーチ、桑田真澄投手チーフコーチらの名前も取り沙汰されているが、巨人ファンから待望論が高まっているのがソフトバンクで昨年まで監督を務めた工藤公康氏だ。

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