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高校の恩師すら「名前を聞いても思い出せない」安倍元首相を撃った山上徹也容疑者の異様な存在感

「こてつ」というあだ名がつけられていたのだろうか(山上容疑者の中学の卒業アルバムより)

「こてつ」というあだ名がつけられていたのだろうか(山上容疑者の中学の卒業アルバムより)

 安倍晋三元首相を銃撃したとして、殺人未遂の容疑で逮捕された元海上自衛隊員の無職・山上徹也容疑者(41)。奈良で育ち、中学や高校の同級生からは「優等生」「努力家」とも評されていた山上容疑者だが、高校時代の恩師の感想は毛色の異なるものだった。

 山上容疑者は県内有数の進学校である県立高校に進学した。高校では応援団に所属し、野球部の応援で活躍していたという。同級生の一人が言う。

「卒業アルバムでは自分の将来について『わからん。』と素っ気なく書いていたことから冷淡な性格のように思うかもしれませんが、話し方は穏やかで暴力をふるったこともない。私たちの世代の野球部は春の甲子園に2回出場していて、応援団も忙しかったはずだが、成績も平均をキープしていて努力を重ねていたんだと思う。政治的思想を語ったこともなく、銃や軍事関係の話をしていたこともなかったはず。彼女がいたという記憶はないが、同級生からの人気はあった。いまでも事件が現実と思えない」

 同級生にとっては卒業から四半世紀近く経っても山上容疑者は記憶に残る存在だったが、教師からの見え方は違ったようだ。山上容疑者の恩師の一人である教諭は、こう話した。

「ニュースで名前を見ても、(山上容疑者が)自分が指導した生徒だと気付かなかったんです。20年以上前の話ということもあるのかもしれませんが……正直な話、マスコミからの電話で教え子だと知ったんです。報道では(山上容疑者のことを)『団長』と親しみを込めて呼んでいた教師がいたと言われていますが、何も思い出せないですし、分からないんです」

 思い出せないほど記憶に残らない生徒が、全国民に負の記憶を残す事件を起こしてしまった。

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