デビュー50周年を迎えたユーミンこと松任谷由実(68)が、引退をほのめかしたという。石川県金沢市にある老舗バー店主が直接、彼女から聞いた。金沢は、デビュー直後から彼女が通い、「第二のふるさと」と公言する土地で、2015年からは「石川県観光ブランドプロデューサー」も務めている。
「コロナ禍になるまで、ユーミンさんはちょくちょく飲みに来ていました。いつもカウンターの左奥で飲んでいて、BGMで『ひこうき雲』を流したところ、ワンフレーズ歌ってくれて、店内は大盛り上がりということもありました。
あるとき、『デビュー50周年記念のコンサートをしたあと、いったん歌手活動を休止する』と話し出して、驚きました」
そのコンサートツアーは、全約60公演が7月9日に終わったばかり。事実なら、今後のユーミンは活動を休止することになる。店主は、その後の計画まで聞いていた。
「ユーミンさんは『梅ノ橋(金沢市内の観光名所)が好きだから、その付近の古民家を買い上げて、リノベーションして移住する予定なんだ』と話していました」
だが、所属事務所に訊いたところ、「そのような事実はございません。お問い合わせをいただいたことに困惑しております」とのことだった。
どういうことだろう。音楽ジャーナリストはこう言う。
「彼女は今回のツアーに相当の気合いを入れていたので、終わったらしばらく充電期間に入るという話を、リップサービスを交えてしたのではないでしょうか。
吉田拓郎が引退宣言をして、井上陽水や中島みゆきもセミリタイア状態。同世代のアーティストが次々と一線を退いていますが、彼女はまだまだ現役を続けるつもりだと思います。むしろ、年を重ねても新境地を開拓しようという意欲を感じるので、充電期間の後が楽しみです」
“ノーサイド”にはまだ早い。
※週刊ポスト2022年7月22日号