国内

安倍元首相銃撃事件 ひろゆきが指摘「近所の無敵の人」にどう対処すればいいのか

安倍晋三氏の銃撃後、騒然とする大和西大寺駅前(写真/時事通信フォト)

安倍晋三氏の銃撃後、騒然とする大和西大寺駅前(写真/時事通信フォト)

 日本の憲政史上最長の通算3188日間も総理大臣を務めた安倍晋三・元首相(享年67)が8日、参院選の応援演説中に銃撃されて亡くなった事件は、日本だけでなく世界中に衝撃を与えた。事件を受けてSNS上でも多くの著名人たちがコメントを発する中、特に際立って注目されたのが、元2ちゃんねる管理人で実業家の「ひろゆき」こと西村博之氏(45才)の言及した「無敵の人」という単語だ。

「無敵の人」とは、ひろゆき氏が10年以上も前から使用している言葉で、2008年の公式ブログでは、こう説明していた。

《逮捕されると、職を失ったり、社会的信用が下がったりしますが、元々、無職で社会的信用が皆無の人にとっては逮捕というのは、何のリスクにもならないのですね。刑罰がリスクと思わない人たちが存在しているのが現代の社会。個人的には、こういう人を『無敵の人』と呼んだりしています》

 昨年12月に27人の死者を出した大阪・北新地ビルでの放火事件の際には、《社会に対して絶望して、自殺ではなく他殺を選ぶ『無敵の人』 (そんなテロが)一年に複数回も起きるようになってしまった日本》とツイート。

 今回も《社会に疎外されたと感じる日本人の多くは自殺を選んできたけど、他殺を選ぶ人が増えるという悪い予想が当たってしまってる昨今。そろそろ蔑ろにされた人々に向き合うべきかと》とつぶやき、一気に「#無敵の人」が、ツイッターでトレンド入りした。

 要するに、いわゆる“社会的弱者”がどん底まで追い込まれると、「守るものはもう何もない」と、“無敵”の境地に達して、無差別に玉砕テロを仕掛けるという例が増えているというのだ。

 前述の大阪の事件以外にも、2016年の相模原障害者施設殺傷事件、2019年の京都アニメーション放火殺人事件などを例に挙げるひろゆき氏は、昨年秋のあるインタビューでも「どうせ死ぬのなら、自分を受け入れなかった社会に嫌がらせをしてから死んだ方がいい。そんな道を選ぶような人たちがいます」と警鐘を鳴らしていた。

 今回の殺人未遂の容疑で逮捕された山上徹也容疑者(41才)も、動機は「宗教団体への恨み。安倍元首相が、そこと関係があると考えていた」という趣旨の供述をしていると報道されている。まだ、全ての真相は解明されていないが、現時点ではひろゆき氏のいう「無敵の人」に当てはまる人物だったといえる。

関連キーワード

関連記事

トピックス

ブラジル公式訪問中の佳子さま(時事通信フォト)
《ブラジルの飛行機でスヤスヤ》佳子さまの“寝顔動画”が拡散…「エコノミークラス」に乗った切実な事情
NEWSポストセブン
ロスで暴動が広がっている(FreedomNews.TvのYouTubeより)
《大谷翔平の壁画前でデモ隊が暴徒化》 “危険すぎる通院”で危ぶまれる「真美子さんと娘の健康」、父の日を前に夫婦が迎えた「LAでの受難」
NEWSポストセブン
沖縄を訪問された愛子さま(2025年6月、沖縄県・那覇市。撮影/JMPA)
天皇ご一家が“因縁の地”沖縄をご訪問、現地は盛大な歓迎ムード “平和への思い”を継承する存在としての愛子さまへの大きな期待 
女性セブン
TBS田村真子アナウンサー
【インタビュー】TBS田村真子アナウンサーが明かす『ラヴィット!』放送1000回で流した涙の理由 「最近、肩の荷が下りた」「お姉さんでいなきゃと意識しています」
NEWSポストセブン
バスケ選手時代の真美子さんの直筆サイン入りカードが高騰している(写真/AFLO)
《マニア垂涎》真美子夫人「バスケ選手時代」の“激レアカード”が約4000倍に高騰中「夫婦で隣に並べたい」というファン需要も 
NEWSポストセブン
来来亭・浜松幸店の店主が異物混入の詳細を明かした(右は来来亭公式Xより)
《“ウジ虫混入ラーメン”が物議の来来亭》店主が明かした“当日の対応”「店舗内の目視では、虫は確認できなかった」「すぐにラーメンと餃子を作り直して」
NEWSポストセブン
家出した中学生を自宅に住まわせ売春させたとして逮捕された三ノ輪勝容疑者(左はInstagramより)
《顔面タトゥーの男が中学生売春》「地元の警察でも有名だと…」自称暴力団・三ノ輪勝容疑者(33)の“意外な素顔”と近隣住民が耳にしていた「若い女性の声」
NEWSポストセブン
田中真一さんと真美子さん(左/リコーブラックラムズ東京の公式サイトより、右/レッドウェーブ公式サイトより)
《真美子さんとの約束》大谷翔平の義兄がラグビーチームを退団していた! 過去に大怪我も現役続行にこだわる「妹との共通点」
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《「来来亭」の“ウジムシ混入ラーメン”動画が物議》本部が「他の客のラーメンへの混入」に公式回答「(動画の)お客様以外からのお問い合わせはございません」
NEWSポストセブン
金スマ放送終了に伴いひとり農業生活も引退へ(常陸大宮市のX、TBS公式サイトより)
《金スマ『ひとり農業』ロケ地が耕作放棄地に…》名物ディレクター・ヘルムート氏が畑の所有者に「農地はお返しします」
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン