マスク着用、黙食、発声禁止、密集禁止など、コロナ禍では、校則とは違う特別ルールが多数採用されている。その結果、いまどきの学校生活がどう変わったのだろうか。女性セブン読者から届いたエピソードを紹介する。
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「ワクチン接種が進み、文科省からの、『体育の授業においては、マスクの着用は必要ない』などの通達を受け、学校もそのように指導。
ところが、入学してからずっとマスクを着用して過ごしている中学3年生の娘や同級生たちは、『素顔を見られたくない』とマスク着用を続けています。体育の授業では先生の『熱中症になるよ。お願いだからマスク外して~』という悲鳴が飛び交っているのだとか」45才・主婦)
「娘の中学校では、お弁当の時間のみ、マスクを外すのですが、そのときに顔を見られるのが嫌らしく、教室の電気を消しているそう。黙食なので、昼食時の教室はお通夜のようなのだとか……」(46才・会社員)
「給食の時間は会話を楽しみつつ食べるのが醍醐味だったのに、コロナ対策のために、全員が同じ方向を向いて黙食するスタイルが定着。小学2年生の娘はおしゃべりが大好き。それまでかしましくお話ししていても、食事の席に着くと、途端に黙って食べだすんです。私が話しかけると『シッ』と注意されます。しっかり教育されたようで頼もしいというかなんというか」(40才・パート)
「私と同じ中学校に通う息子。私の時代は、教室内の防寒着の着用は厳禁で、コートをひざにかけているのが見つかると先生に竹刀で叩かれていました。しかし、コロナ対策として冬でも窓を全開にして換気を実施するように。授業参観で、生徒たちがコートとマフラー、ひざかけなどを着用して勉強している姿を見たときに、いまは非常事態なんだと感じました」(38才・パート)
「中学生の娘は、合唱部に所属しています。強豪部だけあって、顧問も先輩も厳しく、練習はきつかったのですが、コロナ禍で部活動が禁止に。最近ようやく復活して久しぶりに顧問の先生に会うと穏やかになっていたとか。先生もプレッシャーから解放されたんでしょうね。いまは部活が和やかで楽しいそう。コロナ禍で消えたブラック部活は娘の学校だけじゃないはず」(46才・主婦)
「息子の小学校では、実験、調理実習、水泳、リコーダーの演奏が禁止に。将来にどう影響するか心配」(38才・主婦)
取材・文/前川亜紀
※女性セブン2022年7月21日号