国内

ガーシーこと東谷義和氏、参院選当選もドバイから帰国せず「国会行かない」は通用するか

当選が決まりドバイからの中継で喜ぶガーシー氏(写真/共同通信社)

当選が決まり喜ぶガーシー氏(写真/共同通信社)

 異例のスタイルは国会でも続けられるのか。NHK党から比例区で出馬し、選挙中に一度も日本に帰ることのなかった暴露系ユーチューバーのガーシーこと東谷義和氏(50)が初当選した。

 滞在するドバイからオンラインで「国会で寝てるおっさん起こしますから。関西弁でバリバリ言いますから」と宣言したガーシー氏だが、帰国して国会に出るのかを聞かれると、「もちろん帰りたい。ちゃんと行きたいけど、ここ最近の一連の事件も含めて帰るのは正直怖い。少し様子を見てかなと」と歯切れが悪い。政治部記者が語る。

「違法賭博によって背負った借金と、一部で報じられた詐欺騒動の弁済があるというガーシー氏は出馬理由について『お金』と『不逮捕特権』と語っていました。そのガーシー氏が当選したため、今度は臨時国会でガーシー氏が本当に初登院するのかが注目されています」

 このままガーシー氏が帰国せず、国会に出席しなくても国会議員でいられるものなのか。

 初登院する議員は、当選証書の受け取り、議員会館や歳費の振り込み先などの手続きがある。参議院事務局は、「制度の中では、諸手続きは本人でなくてもできます。代理人が来れば手続きすることができます」(広報課)という。

 そのまま国会に登院しない場合については、こう答える。

「国会法では議員が正当な理由なく7日以内に召集に応じず、議長からの『招状』を受け取ってもさらに7日以内に登院しなかった場合は、議長が懲罰委員会に審査を命じます。それに基づき懲罰委員会が審査します。なお、議員がドバイにいる場合、議長からの招状が届くまでに日数がかかるため、『7日以内』とはなりません。もともと制度が現在のような状況を想定していません」(同前)

 国会に出ないからといって議員を辞めさせられることは現実的ではないようだ。

「辞職勧告決議がありますが、強制力がないので本人が対応しなければそのままです。また、日本国憲法により『除名』の規定もありますが、現実には事例はほぼありません」(同前)

 規格外の新人議員は永田町の慣例もぶっ壊すか。

※週刊ポスト2022年7月29日号

関連記事

トピックス

“マエケン”こと前田健太投手(Instagramより)
《ママとパパはあなたを支える…》前田健太投手、別々で暮らす元女子アナ妻は夫の地元で地上120メートルの絶景バックに「ラグジュアリーな誕生日会の夜」
NEWSポストセブン
グリーンの縞柄のワンピースをお召しになった紀子さま(7月3日撮影、時事通信フォト)
《佳子さまと同じブランドでは?》紀子さま、万博で着用された“縞柄ワンピ”に専門家は「ウエストの部分が…」別物だと指摘【軍地彩弓のファッションNEWS】
NEWSポストセブン
一般家庭の洗濯物を勝手に撮影しSNSにアップする事例が散見されている(画像はイメージです)
干してある下着を勝手に撮影するSNSアカウントに批判殺到…弁護士は「プライバシー権侵害となる可能性」と指摘
NEWSポストセブン
亡くなった米ポルノ女優カイリー・ペイジさん(インスタグラムより)
《米ネトフリ出演女優に薬物死報道》部屋にはフェンタニル、麻薬の器具、複数男性との行為写真…相次ぐ悲報に批判高まる〈地球上で最悪の物質〉〈毎日200人超の米国人が命を落とす〉
NEWSポストセブン
和久井学被告が抱えていた恐ろしいほどの“復讐心”
「プラトニックな関係ならいいよ」和久井被告(52)が告白したキャバクラ経営被害女性からの“返答” 月収20〜30万円、実家暮らしの被告人が「結婚を疑わなかった理由」【新宿タワマン殺人・公判】
NEWSポストセブン
松竹芸能所属時のよゐこ宣材写真(事務所HPより)
《「よゐこ」の現在》濱口優は独立後『ノンストップ!』レギュラー終了でYouTubeにシフト…事務所残留の有野晋哉は地上波で新番組スタート
NEWSポストセブン
山下市郎容疑者(41)はなぜ凶行に走ったのか。その背景には男の”暴力性”や”執着心”があった
「あいつは俺の推し。あんな女、ほかにはいない」山下市郎容疑者の被害者への“ガチ恋”が強烈な殺意に変わった背景〈キレ癖、暴力性、執着心〉【浜松市ガールズバー刺殺】
NEWSポストセブン
英国の大学に通う中国人の留学生が性的暴行の罪で有罪に
「意識が朦朧とした女性が『STOP(やめて)』と抵抗して…」陪審員が涙した“英国史上最悪のレイプ犯の証拠動画”の存在《中国人留学生被告に終身刑言い渡し》
NEWSポストセブン
早朝のJR埼京線で事件は起きた(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」に切実訴え》早朝のJR埼京線で「痴漢なんてやっていません」一貫して否認する依頼者…警察官が冷たく言い放った一言
NEWSポストセブン
橋本環奈と中川大志が結婚へ
《橋本環奈と中川大志が結婚へ》破局説流れるなかでのプロポーズに「涙のYES」 “3億円マンション”で育んだ居心地の良い暮らし
NEWSポストセブン
10年に及ぶ山口組分裂抗争は終結したが…(司忍組長。時事通信フォト)
【全国のヤクザが司忍組長に暑中見舞い】六代目山口組が進める「平和共存外交」の全貌 抗争終結宣言も駅には多数の警官が厳重警戒
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《前所属事務所代表も困惑》遠野なぎこの安否がわからない…「親族にも電話が繋がらない」「警察から連絡はない」遺体が発見された部屋は「近いうちに特殊清掃が入る予定」
NEWSポストセブン