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2022.07.16 16:00
週刊ポスト
すい臓がん手術の名医・中尾昭公医師に密着 行き場を失った患者が駆け込む“最後の砦”
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すい臓がん手術の名医・中尾昭公医師に密着
前日までに患者の血管やすい臓の位置をスタッフがイラスト化する。見学に訪れる医師は、手術がイラスト通りに進行していくことに驚くという
血管を切ったり、つなげたりする手術は、現在の手術支援ロボットでは不可能だという。「だからこそ、私の役割がまだまだあるのです」
自身の技術は「やすやすと真似できるものではありません」という。しかし、若い医師にも惜しみなく手技を披露し、技術を伝え続けている
週に2度の外来では、セカンドオピニオンを求める患者にも応対。他院での抗がん剤治療の結果を踏まえて、手術を提案することもある
手術時間は15時間を超えることもある。腰痛に悩まされながらも「がんをきれいに切除すること」にこだわり、メスを持ち続ける
他院で不可能とされた困難な手術を積極的に引き受ける中尾医師。全国平均の20分の1という驚異的な手術死亡率の低さを記録する
高度な手技を必要とする「メセンテリック・アプローチ」。電気メスの出力数を細かく調整しながら、少しずつ血管をむき出しにしていく
膵頭十二指腸切除術
門脈カテーテルバイパス法