玩具メーカーのタカラトミーアーツは2013年の『超ヒエヒエ 北極流しそうめん』から始まり、『そうめんスライダー』シリーズなど、エンターテインメント要素あふれる流しそうめん機を開発。おもちゃのみならず、流しそうめん界のリーディングカンパニーとして業界をけん引してきた。
これまでに約20種類の商品を生み出してきたが、今年は新たにスパリゾートハワイアンズとコラボした『ビッグストリーム そうめんスライダー ビッグハワイ』、全長約3.6mの『そうめんスライダー トイ・ストーリー』、全高約106cmの『Bigstream そうめんスライダー メガジャンボ ジュラシック・パーク』が登場。娯楽性の高い商品を世に送り出している。
一方、大型装置とは対極をなす小型化にも挑戦。「いつでも、どこでも、流しそうめん」を合言葉に、コンパクトな流しそうめん機『流しそうめんPocket』(2970円)も発売した。
「バッグに入れて持ち運びができ、場所を問わずひとりでも楽しめる商品を目指しました。10年にわたり“そうめんをいかに楽しく食べるか”というテーマと向き合ってきた当社が提案する、もう1つの形です」(FV企画部・ライフ企画課の和田香織さん、以下同)
モーターとスクリューが内蔵された本体(モーターパーツ)を好きな器の中央に置き、水を注ぐ。スイッチを入れ、水が流れたら麺を投入。するとそうめんがスイスイと流れ出す。
「器は直径16~23cmで、鉢やボウルのように深さのあるものが適しています。1回の適量はそうめん半把程度。多く入れすぎると絡まって沈んでしまいます」
持ち運べるため自宅だけでなく、茹でた麺やつゆを持参し、オフィスで昼休みに“流しそうめんランチ”をしたり、キャンプに持参するなど、さまざまな場所で活用できる。
「SNSにも使用シーンがアップされており、盛り上がりを見せています。遠出せずとも近場の公園や河原などで非日常感を味わえます」
本体の底にある「水流パーツ」の付け替えで水流を左回りと右回りに切り替えられ、利き手を選ばない。ケースはそうめんちょことして使え、ふたは薬味入れとして活躍する。
「手軽にそうめんを流してみたい」──そんな欲求に応えてくれる優秀なアイテムだ。
【商品DATA】
『流しそうめんPocket』/2970円/タカラトミーアーツ
カラーはブラック・ホワイト・サンドベージュの3色。サイズは幅78×高さ85×奥行78mmで食器棚にも収納できる。重量は167g。電源は単3形アルカリ乾電池2本。耐久時間は約90分。
取材・文/藤岡加奈子
※女性セブン2022年8月4日号