ライフ

糖尿病になった医師が実践する「1日2食生活」 約17時間の“プチ断食”の効果

断食

糖尿病の改善には「1日2食生活」と“プチ断食”が有効

「5剤以上の服用で副作用の可能性が上昇」「薬の効きすぎがふらつきや転倒、認知症リスクを上げる」……など、『女性セブン』は繰り返し薬を飲みすぎることの弊害を伝えてきた。糖尿病の治療では日常的に内服薬やインスリン注射を使用することが多いが、高雄病院理事長で内科医の江部康二さんは薬の弊害を指摘する。

「糖尿病治療に使われるのは主に内服薬9種類とインスリンなどの注射薬2種類。内服薬は大きく分けて、インスリンの効きをよくする薬、インスリンの分泌を促す薬、糖の吸収や排出を調節する薬の3種類あり、病状によって複数の系統の薬を組み合わせるのが主流です。ただ、いずれも副作用があります」

 特に強い副作用を持つのが、インスリンの分泌を促すスルホニル尿素薬(SU薬)や速効型インスリン分泌促進薬(グリニド系)の薬剤だ。

「SU薬とグリニド系の薬剤は、すい臓のβ細胞に直接作用してインスリンの分泌を促します。血糖値を半ば強制的に下げるので低血糖に陥るリスクが高い。低血糖を繰り返すと転倒して骨折することもあり、認知症のリスクも高くなります。さらにSU薬は、インスリンを分泌するβ細胞を徐々に障害していく可能性が指摘されているため、特に使用を避けたい。うちの病院ではほぼ処方していません」(江部さん・以下同)

 江部さんの病院では、そうした薬を極力使わずに治療するために、徹底した糖質制限を実施している。

「私自身も52才のとき、メタボとともに糖尿病と高血圧が発覚しました。そこで、当院が当時取り入れ始めていた糖質制限食を試してみることにしました。すると1か月で血糖値やHbA1cは正常化し、半年で10kg体重が落ち、血圧も正常化しました。内臓脂肪もみるみる減って、薬なしで糖尿病が改善したのです」

 江部さんによれば、糖質を控えることで血糖値が安定し、薬がいらなくなるのだという。

「糖質を控えるには、ご飯やうどん、パンなどの炭水化物は少なめにして、肉や魚、大豆などの脂質とたんぱく質はしっかり摂る。お米を豆腐やキャベツなどに置き換えて、外食時は糖質制限メニューを活用してみてください。糖質制限を実践すると、インスリンの分泌が必要最低限に減って、血糖値の乱高下がなくなります」

 併せて取り組むべきは「1日2食生活」だ。江部さんは毎日、約17時間の“プチ断食”を行っている。

「朝はコーヒーに生クリームを入れて飲むだけで、何も食べません。食べるのは昼食と夕食のみ。前日の夕食から当日の昼食まで約17時間の断食になりますが、この間ずっと血糖値の乱高下が起きないうえ、内臓脂肪が燃焼しつづける。血糖値を下げ、糖尿病を治すための近道です」

 多くの糖尿病患者と向き合ってきた江部さんは、減薬できる人の特徴をこう話す。

「薬を減らせるのは“医者任せ”にしない人。最近はネットでも糖質制限に関する情報が手に入るし、血糖値を自己判定できる機械も販売されています。医師に相談することも大切ですが、最終的には自分の体に責任を持てる人こそが、減薬を実現できるのです」

※女性セブン2022年8月4日号

治療で用いられる主な糖尿病の薬

治療で用いられる主な糖尿病の薬

正しい家庭血圧の測り方

正しい家庭血圧の測り方(イラスト/おしろゆうこ)

関連キーワード

関連記事

トピックス

岡田結実
《女優・岡田結実(24)結婚発表》結婚相手は高身長の一般男性 変装なしの“ペアルックデート”で見せていた笑顔
NEWSポストセブン
ウッチャンナンチャンがMCを務める番組『チャンハウス』
【スクープ】フジテレビがウンナン&出川MCのバラエティー番組で小学生発言を“ねつ造演出”疑惑 フジは「発言意図を誤解して編集」と説明、謝罪 
女性セブン
同区在住で農業を営む古橋昭彦容疑者は現行犯逮捕された
《浜松高齢ドライバー事故》「昭坊はエースピッチャーで自治会長をやっていた」小学生の列に突っ込んだ古橋昭彦容疑者(78)の人柄【小学2年生の女児が死亡】
NEWSポストセブン
くら寿司
《ピンク色の破れたゴムを…》「くら寿司」が迷惑行為に声明「厳正な対応を行う予定」実行者は謝罪連絡入れるも…吐露していた“後悔の言葉”
NEWSポストセブン
中学時代の江口容疑者と、現場となった自宅
「ガチ恋だったのかな」女子高生死体遺棄の江口真先容疑者(21) 知人が語る“陰キャだった少年時代”「昔からゲーマー。国民的アニメのカードゲームにハマってた」【愛知・一宮市】
NEWSポストセブン
巨人戦で審判の判定に抗議する中日・星野仙一監督(1999年、時事通信フォト)
“ジャンパイア”疑惑で考えるマスの傲慢 「球界の盟主・巨人」をどこまで特別扱いするかは「人類社会に共通する普遍的テーマ」である【中日ドラゴンズに学ぶ人生の教訓】
NEWSポストセブン
すき家がネズミ混入を認め全店閉店へ(左・時事通信フォト、右・HPより 写真は当該の店舗ではありません)
【こんなに汚かったのか…】全店閉店中の「すき家」現役クルーが証言「ネズミ混入で売上4割減」 各店舗に“緊急告知”した内容
NEWSポストセブン
動物言語学者・鈴木俊貴氏(左)と小説家の川上弘美氏が動物言語について語り合う
【対談】『僕には鳥の言葉がわかる』著者・鈴木俊貴氏と自らの小説に“鳥の言葉”を登場させた川上弘美氏が語り合う「動物言語が切り拓く未来の可能性」
週刊ポスト
中居の女性トラブルで窮地に追いやられているフジテレビ(右・時事通信フォト)
X子さんフジ退社後に「ひと段落ついた感じかな」…調査報告書から見えた中居正広氏の態度《見舞金の贈与税を心配、メッセージを「見たら削除して」と要請》
NEWSポストセブン
ロコ・ソラーレが関東で初めてファンミーティングを開催(Instagramより)
《新メンバーの名前なし》ロコ・ソラーレ4人、初の関東ファンミーティング開催に自身も参加する代表理事・本橋麻里の「思惑」 チケットは5分で完売
NEWSポストセブン
中居氏による性暴力でフジテレビの企業体質も問われることになった(右・時事通信)
《先輩女性アナ・F氏に同情の声》「名誉回復してあげないと可哀想ではない?」アナウンス室部長として奔走“一管理職の職責を超える”心労も
NEWSポストセブン
大手寿司チェーン「くら寿司」で迷惑行為となる画像がXで拡散された(時事通信フォト)
《善悪わからんくなる》「くら寿司」で“避妊具が皿の戻し口に…”の迷惑行為、Xで拡散 くら寿司広報担当は「対応を検討中」
NEWSポストセブン