本誌・週刊ポスト(2022年6月24日号)で18歳の女子大生との“パパ活飲酒”報道が出るやいなや、自民党を離党して国会を休み、1か月以上も雲隠れしていた吉川赳・衆院議員。ようやく説明責任を果たすのかと思いきや、選んだのは記者会見ではなく自身のブログでの弁明だった。【前後編の前編】
離党したはずの自民党マークがついた吉川氏のブログが7月15日に更新された。報道から1か月以上かけて綴られたのは、珍妙な弁明文だった。
「週刊ポストの報道が出ると、吉川氏は『女性の実年齢は20歳以上のようだ』『18歳だという事実確認ができない』と周囲に釈明し、公の場での説明や議員辞職を先延ばししてきました。岸田文雄首相からの電話には出ない一方、(元衆院議員の)宮崎謙介氏とは連絡を取り合っていたとも報じられました。
参院選への影響や安倍晋三元首相の死による服喪を説明が遅くなったことの言い訳にして、今も表に出ずにブログの一方的な弁明文で済ませようとする姿勢には批判の声があがっています」(政治部記者)
ブログで吉川氏は〈十分に氏素性を把握していない女性とふたりきりで飲食をともにするような振舞いは、軽率な行動であった〉などと、女性を侮蔑するような言葉を交えて理解しがたい釈明を重ねながら居丈高な反論を展開した。このブログにはコメント欄がついていないから言い放題だ。
渡したプレゼント
本誌が報じた女子大生Xさんについて、吉川氏は〈女性が真実18歳であるか否か(中略)誰もこの点を客観的に確認し得ておりません〉として、〈現在、法律の専門家にお願いして、名誉毀損訴訟を通じて、「女性が真実18歳であったこと」にかかる客観的事実の確認〉をしたいというのだ。
その年齢について吉川氏は、飲酒をした焼き肉店でXさんが「大学一年生になったばかり」「18歳」と語っていたことを、〈私としては、真に受けることもせず、「なるほど、大学一年生という設定なのね」と受けとめ、軽い乗りで会話を合わせていた〉とする。
改めて言うが、本誌はXさんに直撃した際に本人に18歳であることを確認している。実年齢を確認することが「飲酒」において重要だからこそ、Xさんには本人のものと確認できる顔写真入りの生年月日が記載された大学の学生証を見せてもらっている。国会議員であろうとなかろうと20歳未満が飲酒するのを止めるべき立場の吉川氏が、なぜXさんが自ら「18歳」と口にしても年齢確認をしなかったのか。