数々の金字塔を打ち立てたフィギュアスケート界の貴公子・羽生結弦(27)が、競技会の引退とプロ転向を表明した。
7月19日の会見では、66年ぶりとなる五輪2連覇を達成した平昌五輪(2018年)時点で引退を考えていたことを明かし、
「これからも夢に向かって努力したい。責任を持って行動して発言し、アスリートとして自分の活動を全うしたい気持ちでいる。4回転半ジャンプにもより一層取り組んで、皆さんの前で成功させられることを強く考えながら、これからも頑張っていきます」
と力強く宣言した。
今後、アイスショーを中心に活動していくとみられる羽生について、元フィギュアスケート選手の渡部絵美氏は「楽しみでならない」と話す。
「失敗が全て減点に繋がる競技フィギュアから離れ、のびのびと演技できるアイスショーのほうが羽生さんの美しさを発揮しやすいと思います。4回転半にしても、採点ありきで点数のために跳ぶよりも成功率は高まるのではないでしょうか。
アイスショーのプログラムは自由で、かつては高橋大輔さんが歌を歌いながら滑ったことがあります。羽生さんの歌う姿も見てみたいですね。これからが“羽生ワールド”の始まりなのだと思います」
アイスショーのギャラ相場は金メダリストで1ステージ100万円ほどとされていたが、プロ転向後の羽生なら破格の金額になると渡部氏は予想する。
「1ステージ1000万円超えもありうるでしょう。浅田真央さんもプロ転向後はギャラが倍に跳ね上がったといいます。羽生さんなら並び立つ者のいない数字を記録するはずです」
羽生はすでにCMギャラでもアスリートトップクラスの「1億円」と報じられており、プロ転向後はさらなる莫大な金を生むスターとして各界が注目している。スポーツ紙デスクが語る。
「なかでも俳優業に期待する声が多く、今後は映画出演などのオファーもあるかもしれません。女性ファンの多さから考えても、芸能界を席巻するポテンシャルは十分に持っている」
羽生フィーバーはまだまだ続きそうだ。
※週刊ポスト2022年8月5・12日号