《ママはあなたのことをすごく愛していて、一緒に暮らすために一生懸命闘ってきたんだよ》。あびる優が『週刊文春』で語った親権闘争と、一人娘への切実な思いは世間の同情を集めた。だが、元夫・才賀紀左衛門の友人や関係者は“涙の告白”に多くの問題点が隠されていると指摘する。
昨年7月上旬、都内の幼稚園の応接室で裁判所の執行官が、あびる優(36才)の長女Aちゃん(当時6才)に語りかけた。
「お母さんが近くに来ているから、少し会ってみよう」
Aちゃんは怯えたような表情で椅子ごと後ずさると、目に涙を浮かべながら、こう訴えた。
「いやだ、いやだ。お父さんと一緒に住みたい。だって、お母さんはいつも夜、外に出てお酒ばっかり飲んでいて、家にいないんだもん。お母さんと遊んでもらった記憶なんて、ほとんどないんだもん」
Aちゃんの翻意はかなわず執行官は「執行不能」と判断。あびるにAちゃんを引き渡すための“強制執行”は未遂に終わった──。
7月21日発売の『週刊文春』(以下、文春)で、あびるは元夫で格闘家の才賀紀左衛門(33才)の「モラハラDV」と、親権が変更された後もAちゃんを引き渡さない才賀の「不法行為」を告発した。
「2人の離婚が成立したのは2019年12月。当初は才賀さんが親権を持ち、Aちゃんはあびるさんと離れて暮らしてきました。離婚直後にあびるさんは家庭裁判所に親権者変更とAちゃんの引き渡しを申し立て、昨年2月に彼女の主張が認められています。ところが、その後もAちゃんは才賀さんから離れようとせず、現在も“連れ去り”状態が続いているというのです」(スポーツ紙記者)
あびるは婚姻中にモラハラやDVに悩まされていたことも主張したが、文春で語られたことには才賀の身に覚えのないこともあったという。才賀の友人が語る。
「あびるさんが妊娠中に酒とたばこをやめてくれなかったことに腹を立て、水をかけてしまったのは事実です。どんな理由であれ許されることではなく、彼も反省しています。しかし、暴力に関しては『格闘家が一般人に手を上げることは絶対にない』と強く否定し、あびるさんに対して強い言葉を使ったのは、酒癖を注意するときくらいだったと話していました」
Aちゃんがあびるのもとに行きたがらない理由のひとつも“酒”だった。