連日、報道され続けているお笑い芸人TKOの木本武宏(51)の“金銭トラブル”。後輩芸人を巻き込み、被害総額は約7億円とも報じられているが、多くの疑問点も残ったままだ。近日中に自分の口で全てを説明すると表明していた木本が、女性セブンのインタビューに応じ、5時間以上にわたって騒動の真相を初めて明かした。【全4回の第1回】
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「正直言って、いまは先々のことを考える余裕がなく、目の前のことに対応するのが精一杯です。ありがたいことに、毎日のように電話やLINEで皆さんから励ましの言葉をかけていただいて、なんとか正気を保つことができていますが、『生きろよ』とか『自殺すんなよ』という文面を見ると、改めて自分の置かれた立場を思い知るといいますか……」
芸歴30年のベテラン芸人が見るからに憔悴しきっていた。
7月下旬、取材場所に現れた木本は明らかにやつれて、以前は体型にフィットしていたという黒いスーツがブカブカに浮かんで見えた。
「体重は10キロ以上落ちました。食事は喉を通らず、食べてもすぐに戻してしまうんです。眠れないのも辛いですけど、今はそんなこと言ってる場合じゃないですから」
険しい顔つきでそう言うと、木本はペットボトルの水を口にして呼吸を整えた。
木本が長年所属した「松竹芸能」を退所したのは7月23日。テレビ番組のレギュラーを次々に降板する原因となった“巨額投資トラブル”にはいまだ多くの疑問点が残され、松竹も苛立ちを隠せずにいる。同社が発表した声明は次のような内容だ。
〈7月初旬に個人的な投資活動に関しトラブルが発生しているのではないかという情報が弊社に届いた為、本人への事情聴取を重ねてまいりました。結果、一部の情報は得られたものの、全容の把握には至りませんでした。
また、事情聴取と並行し、弊社も独自で情報収集を行ってきましたが、具体的にどういったトラブルが起きているのか、本人がご迷惑をお掛けしている側なのか、被害を受けている側なのか等の全容の把握には未だ至っておりません(中略)。現在も事実確認中の状況ではございますが、一連の報道が過熱する事を受け、本人より退所の希望がございました為、本日をもって本人との契約を終了する事になりました〉
木本は「まず、最初にこれだけは言わせてください」と堰を切ったように話し始めた。
「この度は、関係者の皆様にご迷惑をかけ、ファンの方々にご心配をかけてしまったことを心苦しく思っています。本来なら、すぐにでも会見を開いて説明すべきところですが、新型コロナの感染拡大が収束せず、また、事務所を辞めたばかりで手伝ってくれる人たちを確保することも難しい状況が続いています」
一方で、女性セブンの取材を受けた理由をこう説明した。