コロナ禍でタレントの“人気格差”は開く一方だが、そうした“商品価値”が如実に表われるのが日々動く「CM出演料」である。『週刊ポスト』は大手広告代理店がCM交渉のために作成した「ギャラリスト」の最新版を入手した。
リストの金額はテレビCM単体の出演料ではない。商品のウェブ広告やイベント出演などが包括的に含まれた「年間契約料」の目安を示している。中でも目に留まるのが、「1億円超」の“特別枠”の存在だ。大手広告代理店のキャスティング担当者が語る。
「1億円というのはあくまで目安です。『それが最低ラインですよ』という記号のようなもので、基本的に要相談案件です」
1億円を突破していたのは、吉永小百合(77)、大坂なおみ(24)、渋野日向子(23)の3人だ。吉永は『週刊ポスト』が同様のリストを2年前(2020年10月30日号)に入手した際、すでに1億円だったが、当時、渋野と大坂の欄は「*(算定不能)」となっていた。
「アスリートは成績に波があるので『ベース額』を設定しにくく、特定の企業に属しているケースも多いので、広告のブッキングは難しいとされています。価格が設定されたということは、安定して最高ランクと認められた証拠です。アスリートは訴求しやすいターゲットも明確なので高額になりやすい」(同前)
※週刊ポスト2022年8月19・26日号