タレントの人気は日々変わるもの。“商品価値”が如実に表われるのが日々動く「CM出演料」である。『週刊ポスト』は大手広告代理店がCM交渉のために作成した「ギャラリスト」の最新版を入手した。憧れの人気女優たちは1本のCMでどのくらいギャラをもらっているのか。
まず“頂点”に君臨するのが「1億円~」という吉永小百合(77才)。吉永は『週刊ポスト』が同様のリストを2年前(2020年10月30日号)に入手した際、すでに1億円だった。
このすぐ下に位置しているのが宮沢りえ(49)、長澤まさみ(35)、新垣結衣(34)の3人。8000万~9000万円で並んだ。長澤・新垣はともに2016年の調査より2000万円増。その下に松嶋菜々子(48)、米倉涼子(47)、綾瀬はるか(37)、有村架純(29)らが並ぶ。上がる者あれば、下がる者あり──近年は露出が少ない松嶋は2000万円ダウンとなった。
高額なギャラが設定された女優に共通するのは、「バラエティ番組への出演が少ないこと」だ。
「バラエティ番組への出演は“諸刃の剣”と言えます。より多くの層に知名度が高まる点ではプラスですが、『あの女優がこのCMに出ている』という驚きが少なくなる。
8年ほど前に、『あまちゃん』出演後の有村架純さんが生理用品のCMに出演して“業界がざわついた”ことがありました。それは清純派でまさに売り出し中だった彼女を『よく起用できたな』という驚きです。そういうギャップが“商品価値”になるため、映画しか出演されないような女優さんはCM出演の価値が高くなりやすい」(同前)
※週刊ポスト2022年8月19・26日号