国内

“ミャクミャク様”の人気爆発「気持ち悪い」から「神々しい」に評価急変の理由

(時事通信フォト)

“ミャクミャク様”が人気爆発(時事通信フォト)

 いま巷で爆発的人気を得ているキャラクター“ミャクミャク様”のことを、ご存じだろうか?

●出生地……関西のどこかにある小さな湧水地。
●性格……人懐っこいが、おっちょこちょいでよくポカをする。
●特技……いろいろな形に姿を変えられること、雨上がりに虹を見つけること。
●好きなこと……あらゆる生き物や物事と触れ合うこと。

 自己紹介は、なんだか平和でかわいいが、見た目はグロテスク! なぜ人気なのか?

“ミャクミャク様”は、2025年に開催が予定されている大阪・関西万博の公式キャラクター。7月18日、「ミャクミャク」という名前が発表された。

「いままで『脈々』と受け継がれてきた知恵と技術、歴史や文化を未来につなげてほしいという願いがこめられているそうです。発表イベントには岸田首相も出席し『多くの人に愛されるキャラクターになってほしい』と微笑んでいました」(社会部記者)

 体は青い。顔とおぼしきパーツの周囲は、ミスタードーナツのポン・デ・リングがつぶれたような赤い楕円に囲まれ、目玉のような模様が5つついている。青色部分は清い水、赤色部分は細胞を表現しているというが──。

「妖怪のような見た目に、『気持ち悪い』『怖い』『子供が泣く』などと批判が殺到したそうです。しかし、時間が経つにつれ、『よく見たらかわいい』『神々しい』という称賛の声が大きくなり、いつの間にか『様』と敬称がつけられたのです」(前出・社会部記者)

 妖怪のような気味の悪さもありながら、神様のような神々しさすら感じさせるミャクミャク様。その人気はうなぎ上りだ。「こういったタイプのキャラクターに惹かれるのは、日本人の性といえます」と、キャラクター評論家のろばとでにろうさんは分析する。

「私たち日本人は、お地蔵様や七福神の布袋様、ゆるキャラのせんとくんなど、神様を感じさせるキャラクターに惹かれる傾向があります。このフォルムと『ミャクミャク』という名前が相まって、土着神っぽさを想起させたのかもしれません。気味の悪さもありながら畏敬の念を抱かせる、そのギャップが人々を虜にしているのでしょう」

 万博開幕は3年後。それまで人気は脈々と続く?

※女性セブン2022年8月18・25日号

岸田首相と仲良し(時事通信フォト)

岸田首相と仲良し(時事通信フォト)

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン