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最下位低迷の中日 立浪和義監督の采配に「目指す野球の方向性が見えない」の指摘

起用でも二転三転が目立ち、ファンから戸惑いの声(時事通信フォト)

起用でも二転三転が目立ち、ファンから戸惑いの声(時事通信フォト)

 中日が最下位に低迷している。後半戦は広島に敵地・マツダで同一カード3連勝と幸先良いスタートを切ったが、その後は4連敗を喫するなど上昇カーブを描けない。スポーツ紙デスクは首をかしげる。

「戦力的に厳しいのは事実ですが、立浪和義監督が目指している野球が100試合近く消化しても見えてこない。守り勝つ野球なのか、攻撃的な野球を志向するのか。成長過程のチームですが、同じ最下位でも日本ハムのように来季以降に希望が持てるわけでもない。岡林勇希、高橋宏斗と楽しみな若手は出てきていますが、チーム力が昨年から上がっているようには感じません」

 昨季はリーグワーストの405得点で5位に低迷。立浪監督が就任し、「強竜復活」が託されたが、低迷する状況でグラウンド外の出来事のほうが話題になっている。中村紀洋1軍打撃コーチが交流戦開幕直前の5月23日に2軍に異動。入れ替わる形で波留敏夫2軍打撃コーチが1軍に移った。このテコ入れが実ったと言えず、288得点(8月9日試合開始前)はリーグワースト。

 もちろん、プレーするのはグラウンドに立つ選手たちで、コーチに全責任があるかと言われれば違う。だが、シーズンが始まって2か月も経っていない状況での唐突な配置転換は大きな波紋を呼んだ。球団関係者は「こういった形で注目されることは望んでいない。立浪監督は周囲の雑音を消して、選手を不安にさせないためにもコーチの配置転換の意図をきっちり説明すべきだった」と表情を曇らせていた。

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