新型コロナの第7波到来に揺れる病院内で、患者に向き合う名医たちはどんな薬をのんで奮闘しているのか。ウイルスが蔓延するいま、健康な体で生き抜くために常備しておくべき“相棒”を症状別に実名調査。「解熱鎮痛剤」と「鼻とのどの薬」について各分野のエキスパートが指南する。
【今回、教えてくれた名医】
高橋怜奈さん(東邦大学医療センター大橋病院 婦人科医)「購入時に迷ったら薬剤師に相談を!」
北條元治さん(形成外科医)「1週間超えても症状が治まらなければ病院へ」
近藤千種さん(ちくさ病院・内科医)「市販薬は自身の体質に合うかどうかも判断基準」
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名医たちから多くの支持を得た解熱鎮痛剤の共通点は「処方薬と同一・同量成分」であること。近藤さんは、アセトアミノフェンを主成分とする『タイレノールA』を一番に挙げる。
「病院で頭痛や発熱を訴える患者に処方する『カロナール』と同一成分です。効き目はおだやかですが、副作用が少なく、赤ちゃんの坐薬にも使われるほど安全性が高いのが大きなポイント。子供から高齢者まで幅広く使うことができます」(近藤さん)
より強い効き目や即効性を求めるなら『ロキソニンS』がおすすめだ。北條さんが言う。
「とにかくすぐに効く。風邪を引いて熱が出たときには速やかに服用しています」
高橋さんも即効性に太鼓判を押す。
「ロキソプロフェンを主成分とし、処方薬の『ロキソニン』と同用量の成分が入っています。即効性があるので、私も常に手元に置いています。ただし胃の不快感や腹痛など副作用もあるため、食事が摂れないときに服用する際は胃薬を一緒にのむようにしています。副作用が気になる人には胃に優しい『バファリン』シリーズを推奨します」
鼻とのどの薬は?
ウイルスが蔓延するこの時期に、鼻とのどを守ることは全身の健康につながる。医師たちが常備しているのは、解熱鎮痛剤と同様、処方薬と同じ成分を持つ薬だった。
「花粉症の薬として処方されるフェキソフェナジン塩酸塩が同量含まれている『アレグラFX』は、常備しておいて損はない。高い効果が期待できるうえ、眠気などの副作用が少ないこともおすすめしたい理由の1つです」(高橋さん)
近藤さんはのどの痛みの“応急処置薬”として『のどぬ〜るスプレー』を推奨する。
「風邪などでのどの痛みがあるときに、患部に直接当てて症状を緩和できる。病院で処方する薬には代替品がないため、薬箱に入れておきたい一品です」(近藤さん)
※女性セブン2022年8月18・25日号