新型コロナの第7波到来に揺れる病院内で、患者に向き合う名医たちはどんな薬をのんで奮闘しているのか。ウイルスが蔓延するいま、健康な体で生き抜くために常備しておくべき“相棒”を症状別に実名調査。「虫歯」や「口腔ケア」についてエキスパートが指南する。
認知症や糖尿病から腸内環境まで。「口の健康」は全身の健康と密接につながっていることは、広く知られるようになった。歯科医の大谷直さんは、口腔内を清潔に保つために重要なのは歯磨き剤の選びかただと指摘する。
「虫歯の発生を予防する効能を持つ『フッ素』の含有量で選んでほしい。厚生労働省の規定では上限1450ppmと定められており、その上限ぎりぎりまで入っているのは『シュミテクトコンプリートワンEX』『チェックアップ スタンダード』『バトラー エフペーストα』『クリニカアドバンテージ』の4つ。
これらを使っていれば、初期の虫歯であれば再石灰化するといわれているし、歯周病ケアにもなる。実際に私も愛用しています。これらに加え、歯周病予防に特化した『シュミテクト歯周病ケア』もおすすめ。自身の歯の状態に合わせて選んでみてほしい」
歯磨き剤とともにマウスウオッシュを使えば、さらに虫歯や歯周病リスクを下げることができる。大谷さんが続ける。
「コロナ禍でマスクの着用が日常化したことで、虫歯菌や歯周病菌が増加したばかりでなく、口臭に悩む人も増えました。そうした患者に私が推奨しているのが、洗口液である『エフコートメディカルクール』と『リステリントータルケア』シリーズの2種類です。
前者はフッ素濃度が市販のものの中で最も高い。それゆえ、ドラッグストアでしか販売されていません。後者は口臭予防効果に加えて口から入ったコロナウイルスを撃退してくれる効能も期待できるため、いまこそ常備しておくべきグッズの1つです」
歯ブラシやフロスも選び方次第で、効果が大きく変わってくる。
「『DENT.EXsystema』シリーズの歯ブラシは、毛先がとがっているので歯周ポケットの汚れも取りやすい。併せて『DENT.e-floss』の使用を推奨します。フロスは糸の細い部分が歯茎に当たって痛いからと敬遠する人もいますが、この商品は水分を吸うとスポンジ状に膨らむため痛くなりにくい。歯ブラシが届かない部分の汚れを効果的に取ることができます」(大谷さん)
撮影/矢口和也
※女性セブン2022年8月18・25日号