近年、若者のアルコール離れが顕著となっている。夜の飲食店が長らく営業できなくなったコロナ禍前の2017年の調査でも、厚労省「国民健康栄養調査」で、20~30代男性の飲酒習慣率(週3日以上、1日1合以上飲酒する割合)は、20年前と比べて約半分。もともと飲酒習慣率の低い20代女性では、わずか3%しかいなくなっていた。
酒類メーカー関係者は「最近の若者の中には、飲める体質であっても自らの意思で飲まない人々が、全体の25%もいます。欧米のミレニアル世代で『ソバーキュリアス』(直訳:しらふでいたい)と呼ばれ始めた健康志向のライフスタイルです」と説明する。しかも、長いコロナ禍で“飲みニケーション”は激減。酒類メーカーや居酒屋業界などには、苦しい時代に入ってきた。
ところが芸能界には、そんな傾向を感じさせない「酒豪自慢」が少なくない。代表的なのは、橋本環奈(23才)。昨年から今年にかけて「高校生男女が選んだ好きな女優ランキング」(アイ・エヌ・ジー調べ)で不動の1位に輝き続ける人気女優は、トーク番組にゲスト出演すれば、酒豪トークを展開することも目立つ。
この8月も、11日放送のTBS系『櫻井・有吉THE夜会』に出演すると、ビールサーバーで上手に注ぎ、率先してぐいぐい。あまりのピッチの早さに、MCの有吉弘行(48才)から「女優さんがテレビでこんなに飲むの見たことない」と驚かれたほど。私生活でも毎晩、1人での晩酌も欠かさないという。
ただし、もともとコミュニケーション能力が高くて、いつでも大きく口を開いて大笑いする橋本は、まだ意外というほどのギャップは無いかもしれない。
控えめに見える性格からは想像のつかない酒好きを明らかにしたのは、乃木坂46のエース齋藤飛鳥(24才)。「(仕事終わりで)私はもう正直クタクタで、すごく求めていたの、ビールを! だから(打ち上げで)誰よりも早く1缶飲み切ってしまった」とテレビ番組で告白。8月8日放送の『ハマスカ放送部』(テレビ朝日系)でも、ビールをグビグビ飲んで「あーっ、うまーっ!」と気合の入った声で叫び、ファンを驚かせた。