エンゼルス・大谷翔平は“二刀流”で大活躍しているが、一風変わった「芸人・野球選手・役者」の“三刀流”に挑むのがお笑いコンビ・ティモンディの高岸宏行(29)だ。
8月14日、独立リーグ・BC栃木で念願のプロ初登板を果たした。制球が定まらず2回3安打3失点とほろ苦いデビューとなったが、ホームランを打った相手選手にも拍手で祝福するなど、持ち前のポジティブな振る舞いで球場を盛り上げた。
さらに高岸はNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』にも出演中だ。
高岸が演じるのは北条家を支える仁田忠常。8月14日放送回では、佐藤二朗演じる比企能員を斬首するシーンを熱演した。芸能界随一の歴史通である松村邦洋は、高岸が「仁田忠常の役にピッタリ」と絶賛する。
「坂東武士で実直な役が高岸君にハマっていますよね。済美高校野球部で磨かれた運動神経もあって殺陣もお見事。(脚本の)三谷幸喜さんも高岸君のキャラを役として期待していたのではないでしょうか」
高岸と同じく芸人で『鎌倉殿』に工藤祐経役として出演したお笑いトリオ・我が家の坪倉由幸は、高岸は三谷氏から「君はそのままでいい」とオーダーされていたことを明かした。
「三谷さんが狙って書いたものでも、良い意味で計算して演じようとしないんです。だから、悲しい演技では本当に悲しがっているように見えるのだと思います。八重さん(新垣結衣)が亡くなったと報告する高岸君が涙を流す演技には心を揺さぶられました」