芸能

斉藤慶子、19才の夏 オフコース『Yes-No』で感じた「これが恋愛なんだ!」

斉藤慶子が小田和正の思い出の一曲を振り返る

斉藤慶子が小田和正の思い出の一曲を振り返る

 これまで数々の名曲を発表し、多くのファンを魅了させてきた小田和正(74才)。年を重ねても変わらぬ美声を持つ彼のファンは芸能界にも多い。俳優の斉藤慶子(61才)は、大学時代からの小田のファン。斉藤が小田の思い出を語る。

 * * *
 オフコースが流行っていた頃、私は大学受験の真っ最中でした。週に50時間も勉強していて、深夜ラジオすら聴かないガリ勉タイプの生徒でした。

 受験勉強から解放された時に出会ったのが『さよなら』。初めて聴いた時に、小田和正さんの澄んだ歌声と、ピュアな世界観に惹かれて、一気にハマってしまいました。それから、『愛を止めないで』『秋の気配』など、それまでオフコースが出していた曲を遡って聴くようになりました。

 大学に進学して最初に発売されたのが『Yes-No』でした。初めて聴いた瞬間を今でも忘れられません。夏休みで実家に帰った時に、2階にあるステレオでかけたのですが、歌詞が衝撃でした。小田さんの歌詞は洗練された美しい言葉が多いのですが、“抱く”という直接的な表現にドキリとしたことを今も思い出します。

 それに、「好きになってもいいの」という恋の駆け引きを思わせる詞が切なくて、それまでずっと勉強ばかりしていた19歳の私に「これが恋愛なんだ!」と胸に響きました。

 ちょうどその頃、宮崎の実家から熊本の大学に進学して生活が変わったのに加えて、右も左も分からないうちに芸能界の仕事のお話をいただいた時期でした。『Yes-No』は私の青春の分かれ道を象徴する一曲でした。運命がぐるぐると動き出した時に出会った曲ですから、やっぱり今でも忘れられない、大好きな曲です。

【プロフィール】
斉藤慶子(さいとう・けいこ)/1961年生まれ、宮崎県出身。1982年、JAL沖縄キャンペーンガールに起用されて芸能界デビュー。同年に女優や歌手としてもデビューを果たす。現在も女優・タレントとして幅広く活躍している。

取材・文/小野雅彦

※週刊ポスト2022年9月2日号

関連記事

トピックス

タイ警察の取り調べを受ける日本人詐欺グループの男ら。2019年4月。この頃は日本への特殊詐欺海外拠点に関する報道は多かった(時事通信フォト)
海外の詐欺拠点で性的労働を強いられる日本人女性が多数存在か 詐欺グループの幹部逮捕で裏切りや報復などのトラブル続発し情報流出も
NEWSポストセブン
異物混入が発覚した来来亭(HP/Xより)
《虫のようなものがチャーシューの上を…動画投稿で物議》人気ラーメンチェーン店「来来亭」で異物混入疑惑が浮上【事実確認への同社回答】
NEWSポストセブン
6月9日付けで「研音」所属となった俳優・宮野真守(41)。突然の発表はファンにとっても青天の霹靂だった(時事通信フォトより)
《電撃退団の舞台裏》「2029年までスケジュールが埋まっていた」声優・宮野真守が「研音」へ“スピード移籍”した背景と、研音俳優・福士蒼汰との“ただならぬ関係”
NEWSポストセブン
小室夫妻に立ちはだかる壁(時事通信フォト)
《眞子さん第一子出産》年収4000万円の小室圭さんも“カツカツ”に? NYで待ち受ける“高額子育てコスト”「保育施設の年間平均料金は約680万円」
週刊ポスト
週刊ポストの名物企画でもあった「ONK座談会」2003年開催時のスリーショット(撮影/山崎力夫)
《追悼・長嶋茂雄さん》王貞治氏・金田正一氏との「ONK座談会」を再録 金田氏と対戦したプロデビュー戦を振り返る「本当は5打席5三振なんです」
週刊ポスト
打撃が絶好調すぎる大谷翔平(時事通信フォト)
大谷翔平“打撃が絶好調すぎ”で浮上する「二刀流どうするか問題」 投手復活による打撃への影響に懸念“二刀流&ホームラン王”達成には7月半ばまでの活躍が重要
週刊ポスト
懸命のリハビリを続けていた長嶋茂雄さん(撮影/太田真三)
長嶋茂雄さんが病に倒れるたびに関係が変わった「長嶋家」の長き闘い 喪主を務めた次女・三奈さんは献身的な看護を続けてきた
週刊ポスト
6月9日、ご成婚記念日を迎えた天皇陛下と雅子さま(JMPA)
【6月9日はご成婚記念日】天皇陛下と雅子さま「32年の変わらぬ愛」公務でもプライベートでも“隣同士”、おふたりの軌跡を振り返る
女性セブン
(インスタグラムより)
「6時間で583人の男性と関係を持つ」企画…直後に入院した海外の20代女性インフルエンサー、莫大な収入と引き換えに不調を抱えながらも新たなチャレンジに意欲
NEWSポストセブン
中国・エリート医師の乱倫行為は世界中のメディアが驚愕した(HPより、右の写真は現在削除済み)
《“度を超えた不倫”で中国共産党除名》同棲、妊娠、中絶…超エリート医師の妻が暴露した乱倫行為「感情がコントロールできず、麻酔をかけた患者を40分放置」
NEWSポストセブン
清原和博氏は長嶋さんの逝去の翌日、都内のビル街にいた
《長嶋茂雄さん逝去》短パン・サンダル姿、ふくらはぎには…清原和博が翌日に見せた「寂しさを湛えた表情」 “肉体改造”などの批判を庇ったミスターからの「激励の言葉」
NEWSポストセブン
貴乃花は“令和の新横綱”大の里をどう見ているのか(撮影/五十嵐美弥)
「まだまだ伸びしろがある」…平成の大横綱・貴乃花が“令和の新横綱”大の里を語る 「簡単に引いてしまう欠点」への見解、綱を張ることの“怖さ”とどう向き合うか
週刊ポスト