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「何がここまで惹きつけるのか」角野卓造が小田和正『Oh! Yeah』で感じた衝撃

角野卓造が小田和正の思い出の一曲を振り返る

角野卓造が小田和正の思い出の一曲を振り返る

 それまで誰も聴いたことのなかったメロディに、誰も使わなかった言葉をのせた小田和正(74才)。その美声に魅せられた俳優の角野卓造(73才)が、小田の楽曲についての思い出を語る。

 * * *
 私は遅れてきたオフコースファン、小田和正ファンです。初めて耳にしたのは20代で、とても優しい音楽で、だから女性向けかなという印象でした。

 ところが、小田さんがソロになった後、オフコース時代の楽曲をセルフカバーした『LOOKING BACK』を聴いたのをきっかけに印象ががらりと変わりました。驚いたのは音楽の構成力です。ひとつひとつの音をそれぞれ大切にして曖昧なところが一切ない。

『Oh! Yeah!』は、小田さんの高い音楽性を象徴する一曲です。メロディはもちろん、コーラスに鈴木雅之さんを加えるなど、ミュージシャンの選び方、リズムの作り方、編曲など、曲を作り上げるセンスに衝撃を受けました。

 まるで素晴らしい建築物を見るような感覚。「音楽性とは何か」「何がここまで惹きつけるのか」、そんなことを考えるようになるきっかけになったのがこの曲でした。

【プロフィール】
角野卓造(かどの・たくぞう)/1948年生まれ、東京都出身。1970年に文学座附属演劇研究所(10期)に入所。1972年『飢餓海峡』で初舞台。以降、舞台やテレビ、映画など幅広く活動を続ける。2022年、文学座劇団代表に就任

取材・文/小野雅彦

※週刊ポスト2022年9月2日号

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