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糖質15g以下の冷凍パンブランド 小麦の味わい生かすベストな配合を見つけて欠点克服

冷凍パンサブスクのパンフォーユーが始めた『まいパン』

冷凍パンサブスクのパンフォーユーが始めた『まいパン』

 冷凍パンのサブスクリプションサービス『パンスク』(全国のパン屋さんから、定期的に8個前後のパンが冷凍された状態で届くサービス)を手がけるパンフォーユーが、糖質15g以下の冷凍パンブランド『まいパン』で健康食品市場に参入した。

 糖質量を抑えられるオリジナルミックス粉とレシピを開発し、一般的なパンと遜色ない風味や食感を保ちつつ、健康面にも配慮した製品を生み出した。

「現代日本人は1日に約300gの糖質を摂取していますが、『食・楽・健康協会』が提唱する適正糖質摂取量は1食20~40g。その点、まいパンは糖質15g以下で、それにならった数値となっています。

 糖質をカットするため原材料に大豆粉やふすまを入れる方法がよく用いられますが、その製法では特有のえぐみや穀物臭、パサパサ感などが生じやすい。まいパンはそれらを一切使用せず、小麦の味わいや香りを最大限生かした、粉のベストな配合を見つけることによって、その欠点を克服できました」(広報担当の西尾香春さん・以下同)

 ちなみに、一般的なコッペパンの1個あたり(生地50g換算)の糖質は23.5gだが(『日本食品標準成分表2020年版(八訂)』成分値に基づく)、現在販売している5種は、その数値を大幅に下回っている(塩パン5.9g、ダイスベーコンチーズ6.5g、くるみ小倉12.6g、明太フランス6.8g、あんちょびきのこ7.1g。※数値は糖質量推定値)。

 購入者から「食感がもちもち」「言われなければ低糖質パンと気づかない味わい」といった声が寄せられているが、そのおいしさの秘密は──。

「工場で大量生産するのでなく、当社が開発した粉とレシピを基に個人店で一つひとつ手作りしています。糖質が低いパンは体によくても味はいまひとつと思っているかたに、ぜひ手にとっていただきたいです」

 そして、独自開発の「パンの密閉システム」と「冷凍技術」によって、焼きたての風味を維持したまま商品が手元に届く。

「パンを常温保存すると水分が蒸発し、デンプンが劣化して、硬くパサパサになってしまいます。

『パンスク』や『まいパン』で扱う商品はすべて、特殊なビニール袋に入れて冷凍保存しています。そうすると水分やデンプンが閉じ込められるため、常温保存に比べ、もちもち度は50%、水分量は20%アップします(一般社団法人日本食品分析センター調べ)」

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