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秋野暢子、ステージIIIのがん公表 “すべて見せる”覚悟とブログに書けない本音

(時事通信フォト)

がんステージIIIを公表した秋野(時事通信フォト)

 ステージIIIのがんを公表して1か月半が経過した。秋野暢子(65才)は連日、病床からのレポートを続けている。ショッキングな出来事もつらい治療も、包み隠さずにブログを更新し続ける理由とは──。

 彼女の朝は早い。午前4時に起床すると病室のカーテンを開け、美しい朝焼けを眺めて願いを込める。

「今日もいい日になりますように」

 薄暗い廊下を歩いて体重測定に向かい、痛みを抑える薬をのむ。ステージIIIのがんを公表し、闘病生活を送る秋野暢子の日常だ──。

《そうなんです。食道がんになってしまいました》

 7月4日、秋野は自身のブログでこう明かした。

「彼女のがんは頸部食道がんの重複がんです。転移ではなく、数か所同時にできるがんで、腫瘍は喉と食道に大小合わせて5つあり、ステージIIIとわかりました。医師の告知を受けた秋野さんは悩んだ末に、声を失うリスクのある切除手術を避けて、抗がん剤と放射線治療を併用する化学放射線療法を選びました。生存率は手術に比べて5%ほど下がりますが、治療後の生活の質(QOL)を重視したんです」(秋野の知人)

 がんとの壮絶な闘いを、秋野はブログで詳細に報告している。時には女優であることを忘れさせるような内容もアップする。抗がん剤治療による副作用の脱毛を見越し、頭をそり上げた姿を突然ブログに掲載。ファンを驚かせた。放射線治療の副作用に対する備えは苦痛を伴った。

「放射線を照射すると喉が焼けて口からものが食べられなくなることに備えて、胃に穴を開けて、外部から栄養分を補給する胃ろうをつくる施術を受けました。その日の夜にひどい痛みが出て眠れなくなり、痛み止めと睡眠剤を何度も服用して何とか乗り切ったんですが、その後もお腹が痛み、穴を開けた傷口から大量に出血したことをブログに綴りました」(前出・秋野の知人)

 30回にわたる放射線治療の内容も詳細に記した。

「ブログを3回に分けて更新し、週に5日間放射線治療を受けていること、6週間から8週間かかること、そして治療中は上半身裸になることなど赤裸々に明かしています」(前出・秋野の知人)

《とにかく、体重を維持することが大切》 

 8月3日のブログにはそう記し、自らの体重も公表した。

《毎朝、計ります。大体51kg〜52kg台を守ってます。今日は52.7kg…増え過ぎても、減らしてもダメなんですね。中々これも大変》

 治療が進むにつれ、副作用は容赦なく秋野の体を蝕むようになる。

「抗がん剤治療では点滴で大量の水分も体内に入れるので、手足が浮腫んで夜中に目を覚ますようになり、体重が増加して56kgを超えたこともあったようです。放射線治療後には、首が赤くなって猛烈なかゆみを伴いました。痛みや苦痛を和らげるため、緩和ケアチームのアドバイスも受けています。医療麻薬などが処方されていますが、痛みが完全に取り除かれるかといえば、そうではないようです」(前出・秋野の知人)

 秋野はブログに放射線治療で焼けた自身の首の写真をアップして、激痛についてこう綴っている。

《喉に剣山が刺さってる、ような痛みです。色々、痛み止めのお薬を試してるんだけどバッチリ合うものが見つかりません〜。ヤバイです》

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