10月から始まるNHK連続テレビ小説『舞いあがれ!』に、アイドルグループ・乃木坂46の山下美月が出演することが決まった。多くのドラマ経験を経て、初の朝ドラとなる。同グループには、与田祐希や久保史緒里など、女優業も活発なメンバーも多い。
彼女たちの他にも、たとえば歌唱力に定評がある者、スポーツ紙に連載コラムを持つなど様々な個性が1つになって強さを発揮する乃木坂だが、その中でバラエティーの一翼を担うのが、弓木奈於(ゆみき・なお)だ。
担当レギュラーは週3本。その中には自らの名前を冠した“冠番組”もある。ファンから「弓木ワールド」などと呼ばれ、親しまれるその言動には、周囲を巻き込み、自分の世界に引きずり込む唯一無二の“引力”がある。バラエティーに強い坂道グループと言えば真っ先に「日向坂46」が思い浮かぶが、乃木坂で異彩を放つ彼女の実像に迫ってみた。
『ラヴィット!』出演で1日中トレンド入り
今月15日、弓木は朝のバラエティー番組『ラヴィット!』(TBS系)に初出演。内外の反響を呼び、1日中トレンド入りを果たしていた。そんな中で語っていた中で、知らない視聴者が驚いたのが、「7人きょうだい、9人家族」であることだ。この家族エピソードを掘り下げてみると、またユニークな一面が見えてくる。
きょうだいの中の“次女”である弓木。下には多くの弟や妹がいるが、雑誌のインタビューで「弓木さんはしっかりとしたお姉さんなんですか?」と記者に問われた際、「どうなんでしょう。小学6年生の妹に『悩みがあれば聞くよ』と言われることはあります」と答えるなど、むしろ周りから助けられているようだ(『EX大衆』2020年7月号)。
そんな微笑ましい兄弟や家族とのエピソードは枚挙にいとまがない。妹からある時、「宿題教えて」と頼まれて教えた弓木。ところが、「教えてもらったところが全て間違えていて先生に怒られた」と、妹から怒られたことがあったという(『月刊バスケットボール』 2022年6月号)。
昨年彼女は、同グループの冠番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)で、最も“おバカな”「頭NO王」の第3代女王という称号を得た。この企画では、国語・数学・理科・社会・英語の5教科で、いずれも中学3年生レベルまでの問題が出題されていた。
すると後日オンエアを見たという祖母から、「奈於ちゃんは、小学校と中学校の記憶が、ぜんぶ飛んじゃったんだよね」と、なぐさめの電話があったことを明かしている(『月刊ENTAME』2021年11月号)。
ひかりTVで配信されている冠番組『乃木坂46弓木奈於とやみつきちゃん』でも、その天然ぶりは遺憾なく発揮されている。