国内

美智子さま、血栓報道で心配の声 コロナワクチンの4回目接種状況は明かされず

互いの健康を気遣う上皇ご夫妻(2019年10月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)

互いの健康を気遣う上皇ご夫妻(2019年10月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)

 宮内庁病院は、宮内庁によって管理・運営されている国立病院で、内科や外科、産婦人科、歯科など8つの診療科を構えている。8月26日、その宮内庁病院に、上皇后美智子さまのお姿があった。前週に右ふくらはぎに血栓ができる「深部静脈血栓症」と診断され、経過確認のために足を運ばれた。

「太腿に血栓ができる場合と比べて、膝から下の血栓はそこまで深刻な事態ではないということです。美智子さまも投薬や入院といった処置は不要で、適度な運動と水分補給を行いながら経過を注視されていくそうです」(皇室記者)

 血栓症は、血管内に血のかたまりができ、血流が阻害される疾患だ。脚にできた血栓が静脈の流れにのって肺に向かい、肺塞栓症を起こすこともあり、最悪の場合、死に至る。美智子さまは今年10月に88才を迎えられる。日頃から健康に気をつけられているとはいえ、年齢とともに体力や体の機能が衰えるのは当然のこと。米寿という年齢を考えると楽観はできない。

 美智子さまの血栓が報じられると、にわかに囁かれたのが、新型コロナワクチンとの関係だった。血栓はワクチン接種時の副反応の1つ。ごくまれながら、血栓症が報告されていることを、ワクチンメーカーや厚生労働省が認めている。

 不安は美智子さまだけではない。今年7月、上皇陛下も「心不全」と診断された。ワクチン接種後、心筋炎や心膜炎といった心臓の副反応が出る可能性があることも事実だ。皇室のワクチン接種状況は、昨年7月、天皇陛下の1回目の接種のみ公表されている。

「陛下の接種については、宮内庁が『国民統合の象徴である陛下については、公表するのが妥当』と判断したため、公式発表がありました。しかし、陛下以外の皇族方のワクチン接種に関しては、『プライバシーにかかわるもの』として、公表の必要はないとしています」(宮内庁関係者)

 だが、上皇ご夫妻やご高齢の皇族方のワクチン接種状況については、「公表」ではなく、メディアによる「報道」によって世間に伝えられた。

「宮内庁が積極的に公表したわけではなく、担当記者が宮内庁に取材し、それに対し幹部が暗に認めたことで報道に至りました」(前出・宮内庁関係者)

 なぜ接種を“認めた”のか。背景には、当時の世情が関係している。

「上皇ご夫妻が1回目の接種を受けられた当時(昨年6月)、ワクチンを接種するかどうか頭を悩ませる国民が多く、非常に関心が高かった。初めて接種することになるワクチンの効き目や副反応を不安視している国民を“上皇ご夫妻も接種されたのだから”と安心させるため、『お手本』を示す意味合いもあったのでしょう」(前出・宮内庁関係者)

関連記事

トピックス

九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
“鉄ヲタ”で知られる藤井
《関西将棋会館が高槻市に移転》藤井聡太七冠、JR高槻駅“きた西口”の新愛称お披露目式典に登場 駅長帽姿でにっこり、にじみ出る“鉄道愛”
女性セブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
佐々木朗希のメジャーでの活躍は待ち遠しいが……(時事通信フォト)
【ロッテファンの怒りに球団が回答】佐々木朗希のポスティング発表翌日の“自動課金”物議を醸す「ファンクラブ継続更新締め切り」騒動にどう答えるか
NEWSポストセブン
越前谷真将(まさよし)容疑者(49)
《“顔面ヘビタトゥー男”がコンビニ強盗》「割と優しい」「穏やかな人」近隣住民が明かした容疑者の素顔、朝の挨拶は「おあようございあす」
NEWSポストセブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
天皇陛下にとって百合子さまは大叔母にあたる(2024年11月、東京・港区。撮影/JMPA)
三笠宮妃百合子さまのご逝去に心を痛められ…天皇皇后両陛下と愛子さまが三笠宮邸を弔問
女性セブン
胴回りにコルセットを巻いて病院に到着した豊川悦司(2024年11月中旬)
《鎮痛剤も効かないほど…》豊川悦司、腰痛悪化で極秘手術 現在は家族のもとでリハビリ生活「愛娘との時間を充実させたい」父親としての思いも
女性セブン
ストリップ界において老舗
【天満ストリップ摘発】「踊り子のことを大事にしてくれた」劇場で踊っていたストリッパーが語る評判 常連客は「大阪万博前のイジメじゃないか」
NEWSポストセブン
野外で下着や胸を露出させる動画を投稿している女性(Xより)
《おっpいを出しちゃう女子大生現る》女性インフルエンサーの相次ぐ下着などの露出投稿、意外と難しい“公然わいせつ”の落とし穴
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告。父・修被告が洗面所で目の当たりにしたものとは
《東リベを何度も見て大泣き》田村瑠奈被告が「一番好きだったアニメキャラ」を父・田村修被告がいきなり説明、その意図は【ススキノ事件公判】
NEWSポストセブン