芸能

香川照之、性加害で降板続くもドラマは継続「完全に切りたくない」テレビ局の事情

映画『99.9』完成報告イベントに登壇した香川(2021年撮影)

映画『99.9』完成報告イベントに登壇した香川(2021年撮影)

 銀座のクラブでのホステス女性への性加害が報じられ、TBS系情報番組『THE TIME,』を降板した香川照之(56才)。出演していたCMも相次いで放送見合わせとなり、その影響は止まらない。

『週刊新潮』によると、香川は2019年7月、ホステスの女性に対しブラジャーを剥ぎ取ったり、キスをしたりといった性加害に及んだという。PTSDになった被害女性は、香川の行為を止めなかったという理由でクラブのママに対して損害賠償請求の民事訴訟を起こしたが、すでに取り下げられている。

 報道を受けて、『THE TIME,』を降板となったほか、香川がプロデュースしたNHK Eテレのアニメ『インセクトランド』は放送中止になった。また、トヨタ、サントリー、アリナミン製薬など、香川が出演していたCMやウェブ広告などの多くが差し替え、放送打ち切りとなっている。

 情報番組とCM、そして“教育系”番組から降板することとなった香川だが、一方で出演中のテレビ朝日系ドラマ『六本木クラス』は9月1日、通常通りに放送。香川の出演シーンのカットなどもなかった。

「性加害が報じられたばかりの香川さんが、情報番組で別の事件などについてコメントした場合、どうしても“お前がいうか”という空気が流れてしまい、視聴者が違和感を抱いてしまう。そういった事情があるので『THE TIME,』を降板するのは自然だと言えるでしょう。また、CMは企業イメージに関わるものなので、香川さんを起用すると、あたかもその企業が性加害を許容しているかのように思われてしまう危険性もあり、降板や放送取りやめとなるのは当然だと思います。

 ただ、俳優としての出演作については、“作品に罪はない”という意見も少なくない。過去には、薬物で逮捕されたアーティストの楽曲が配信停止・販売停止となったり、不祥事を起こした俳優の出演映画の公開が延期になったりもしましたが、そのたびに過剰反応なのではないかという議論が起きていました。そういった世間の声も反映しつつ、香川さんの出演ドラマも“通常通り”の放送となったのでしょう。単純に編集をし直したり、撮り直しをしたりするのが難しいという事情もあります」(テレビ局関係者・以下同)

香川照之をネット配信作品に奪われたくない

 また、俳優としての香川を“完全に切りたくない”というテレビ局側の思惑もあるようだ。

関連キーワード

関連記事

トピックス

氷川きよしが紅白に出場するのは24回目(産経新聞社)
「胸中の先生と常に一緒なのです」氷川きよしが初めて告白した“幼少期のいじめ体験”と“池田大作氏一周忌への思い”
女性セブン
公益通報されていた世耕弘成・前党参院幹事長(時事通信フォト)
【スクープ】世耕弘成氏、自らが理事長を務める近畿大学で公益通報されていた 教職員組合が「大学を自身の政治活動に利用、私物化している」と告発
週刊ポスト
阪神西宮駅前の演説もすさまじい人だかりだった(11月4日)
「立花さんのYouTubeでテレビのウソがわかった」「メディアは一切信用しない」兵庫県知事選、斎藤元彦氏の応援団に“1か月密着取材” 見えてきた勝利の背景
週刊ポスト
多くのドラマや映画で活躍する俳優の菅田将暉
菅田将暉の七光りやコネではない!「けんと」「新樹」弟2人が快進撃を見せる必然
NEWSポストセブン
田村瑠奈被告(右)と父の修被告
「ハイターで指紋は消せる?」田村瑠奈被告(30)の父が公判で語った「漂白剤の使い道」【ススキノ首切断事件裁判】
週刊ポスト
10月には10年ぶりとなるオリジナルアルバム『Precious Days』をリリースした竹内まりや
《結婚42周年》竹内まりや、夫・山下達郎とのあまりにも深い絆 「結婚は今世で12回目」夫婦の結びつきは“魂レベル”
女性セブン
騒動の発端となっているイギリス人女性(SNSより)
「父親と息子の両方と…」「タダで行為できます」で世界を騒がすイギリス人女性(25)の生い立ち 過激配信をサポートする元夫の存在
NEWSポストセブン
九州場所
九州場所「溜席の着物美人」の次は「浴衣地ワンピース女性」が続々 「四股名の入った服は応援タオル代わりになる」と桟敷で他にも2人が着用していた
NEWSポストセブン
初のフレンチコースの販売を開始した「ガスト」
《ガスト初のフレンチコースを販売》匿名の現役スタッフが明かした現場の混乱「やることは増えたが、時給は変わらず…」「土日の混雑が心配」
NEWSポストセブン
希代の名優として親しまれた西田敏行さん
《故郷・福島に埋葬してほしい》西田敏行さん、体に埋め込んでいた金属だらけだった遺骨 満身創痍でも堅忍して追求し続けた俳優業
女性セブン
歌舞伎俳優の中村芝翫と嫁の三田寛子(右写真/産経新聞社)
《中村芝翫が約900日ぶりに自宅に戻る》三田寛子、“夫の愛人”とのバトルに勝利 芝翫は“未練たらたら”でも松竹の激怒が決定打に
女性セブン
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 小沢一郎が吠えた「最後の政権交代を実現する」ほか
NEWSポストセブン