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“私生活を語らない”トム・クルーズ 常に映画のことだけを考えている仕事人間

「同じ誕生日で、毎年トムから花束が届く」と言う戸田さん。今年はエルメスのスカーフが贈られた。写真は2001年頃に撮影

数々のインタビューに立ちあってきた戸田奈津子さんは、トムのプライバシーを守る姿勢には感心したという(写真は2001年頃に撮影)

 映画『トップガン マーヴェリック』(以下、“マーヴェリック”)が国内興行収入110億円を超える大ヒットとなった。主演を務めるのはトム・クルーズ(60才)だが、そのプライベートはあまり知られていない。

 トム自らはその私生活について語ることはあまりない。それは、来日取材でも徹底しているという。2003年以降、トムの来日会見で司会を務める映画パーソナリティーの伊藤さとりさんは、こう語る。

「来日会見のときも、『必ず映画の質問をしてください』と言いますね。日本のマスメディアからは、よく、『女性の好みは?』などの質問が出るのですが、そういう質問は嫌がります。それは、映画の魅力をちゃんと伝えたいからなんですよね」(伊藤さん)

 映画字幕翻訳家の戸田奈津子さんも、数々のインタビューに立ちあってきた中で、トムのプライバシーを守る姿勢には感心したという。

「ニコール・キッドマンとは共演作もあったので、仲よく一緒にいましたが、その後、別の人と結婚したり、ガールフレンドがいたときは絶対に2ショット写真を撮らせることはありませんでした。トムひとりか、奥さんやガールフレンドとの間に監督など別の人を立たせるなど徹底していました。『ゴシップのために来ているわけではない、それでは映画のためにならないからだ』と言っていました」(戸田さん)

 ゴシップの面では、人気スターゆえの苦労があったと、トムを40年近く取材し、20回以上インタビューしてきた在米映画ジャーナリストの中島由紀子さんは言う。

「よく覚えているのは、ニコールと一緒に映画館に行ったときの話。一般のお客さんに紛れて映画館で並んで作品を見ていたそうです。『ぼくひとりだとバレないんだけど、ニコールの独特の髪の色と髪形でバレるんだよ』と楽しそうに話してくれたこともありました。

 2001年にニコールと離婚、その後ペネロペ・クルスと交際するも破局。2006年にはケイティ・ホームズと再婚し、同年、女児(スリ・クルーズ)をもうけるも、2012年にケイティから離婚訴訟を起こされ、あっという間に離婚が成立します。

 アメリカのマスコミって容赦がないというか、タブロイド紙やゴシップ誌は平気であることないことを面白おかしく書き立てるんですよね。

 トムも批判的なことを書かれて傷ついたのだと思います。ケイティとの離婚以降、映画のPR以外、自分の人生については語らなくなりました」

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