国内

天皇陛下、英王室との深い交流 留学時には女王とお茶、バーベキューに招かれたことも

チャールズ皇太子(当時)は即位のお祝いに駆けつけた(2019年10月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)

チャールズ皇太子(当時)は即位のお祝いに駆けつけた(2019年10月、東京・千代田区。写真/宮内庁提供)

 イギリス国内のみならず、世界各国から悲しみの声がやまないことが、9月8日に96才でこの世を去ったエリザベス女王の偉大さを物語る。

 エリザベス女王の葬儀は、9月19日、ロンドンのウェストミンスター寺院で催される。アメリカのバイデン大統領やフランスのマクロン大統領ら、各国首脳が出席する見通しとなる中、日本からは天皇皇后両陛下が参列される。当初は、秋篠宮ご夫妻の参列が検討されていたという。

「“穢れ”の考え方から、慣例的に『天皇は葬儀に参列しない』とされています。そのため、宮内庁幹部によると、葬儀には皇太子待遇の秋篠宮さまと紀子さまが参列される方向で調整されていました」(皇室記者)

 紀子さまにとっては、イギリス訪問が実現すれば、次の皇后、そして将来の天皇の母として、英王室や各国の王室メンバーとの関係を深める機会になったはずだ。しかし9月10日、陛下が参列される方向で調整が進んでいることが報じられた。

「葬儀への参列は異例中の異例です。ただ、上皇さまが在位中に、ご旅行としてベルギー国王の葬儀に出席された“前例”があったことが後押しになりました。同時に、陛下が参列の強い意向をお持ちだったことも大きく影響しました」(宮内庁関係者)

 陛下は皇太子時代から、折に触れて英王室との交流を温められてきた。

「学生時代、イギリスのオックスフォード大学に2年間留学されました。到着した陛下を、エリザベス女王はバッキンガム宮殿に招いて紅茶でもてなしました。陛下は、女王の第3子であるアンドルー王子と同い年。生まれたのも数日違いということもあり、わが子のように思われていたのでしょう」(前出・皇室記者)

 夏のバカンスシーズンには女王一家の静養先であるスコットランドに招待され、故フィリップ殿下らも交えてバーベキューを楽しまれた。一方、チャールズ皇太子(当時)が故ダイアナ元妃と来日した1986年には、陛下が京都を案内されるなどしておもてなしをされた。振り返ると、皇室と英王室の深いつながりはそれ以前から続いていた。

「昭和天皇の初の海外訪問先がイギリスでした。また、上皇さまは皇太子時代にエリザベス女王の戴冠式に昭和天皇の名代として参列し、英王室のもつ歴史と伝統を肌で感じられました。後に会見で“世界の中における日本を考えさせる契機となりました”と語られるほど、上皇さまにとって感慨深いものでした」(前出・皇室記者)

関連記事

トピックス

有村は春子の幼少期を演じた(NHK スクエア)
《オークションサイトに大量出品》有村架純が使用した『あまちゃん』台本が流出、所属事務所は「本人も胸を痛めている」 意外な“出品ルート”も明らかに
NEWSポストセブン
事件が起きてから数日、犯人はまだ捕まっていない(時事通信フォト)
《女子中学生の父親が警察署長情報はデマ》北九州ファストフード店事件をめぐる一連の憶測投稿に当該警察署は「事実ではない」
NEWSポストセブン
不倫旅行を終え、ホテルから出てきた2人
「ホテルというかあれですね…」二階俊博・元自民党幹事長の三男・伸康氏、銀座のバーのママとの不倫旅行スキャンダル 直撃取材に“現在の妻と離婚協議が最終段階”
NEWSポストセブン
1988年、『You're My Only Shinin' Star』で「第30回日本レコード大賞」金賞を受賞した中山美穂
【入浴中に不慮の事故】中山美穂さん、行きつけの焼肉店での”素の表情” 「いつも元気で素敵なまとめ役」だった 母と再婚した義父とも良好な関係
週刊ポスト
前途多難の国民の力代表・韓東勲氏(中央、時事通信フォト)
韓国戒厳令の後始末に奔走した与党「国民の力」韓東勲氏の娘に「MIT不正入学」疑惑 剥いても剥いても疑惑が出てくる“タマネギ男”が追及する泥仕合
週刊ポスト
取材に応じた「釜ヶ崎地域合同労働組合」委員長の稲垣浩氏(筆者撮影)
大阪・西成“あいりん総合センター”建て替えで路上生活者が「強制退去」 抗議活動を行う武闘派労働組合委員長が告白
週刊ポスト
中国発の飲食チェーンである「楊国福マーラータン」のマーラータン(麻辣湯)
〈キモすぎガチで声出た〉虫混入騒動の人気麻辣湯専門店、店員は「虫は野菜に入ってた。洗っているし今はもう大丈夫」実際は乾麺に…運営会社は「調査が終わっていない」と回答
NEWSポストセブン
田村瑠奈容疑者の猟奇的な側面が明らかになってきている
頭部切断事件・田村瑠奈被告(30)は自分の頬に切り込みを入れ…“あちらの世界”の恋人・ジェフの存在と“禍神さまの修行”
NEWSポストセブン
二階俊博・元幹事長の三男・伸康氏が不倫していることがわかった(HP/Instagram)
二階俊博・元自民党幹事長、“後継者”三男・伸康氏の不倫にコメント「知りません」 お相手女性の両親にはすでに“公認の仲”
NEWSポストセブン
北九州市の「マクドナルド322徳力店」で、中学生の男女2人が男に刃物のようなもので刺され、女子中学生が死亡した
《北九州市ファストフード2人死傷》女子中学生(15)は苦しそうにうずくまり…被害者の知人は慟哭「すごく真面目で可愛いくて、家族思いで…それだけはわかってほしい」
NEWSポストセブン
結婚後初めての誕生日を迎えた真美子夫人
大谷翔平、結婚後初の真美子さんのバースデーで「絶景」をプレゼントか 26億円で購入したハワイの別荘は青い海と白い砂浜を堪能できるロケーション
女性セブン
司忍組長も姿を見せた事始め式に密着した
《山口組「事始め」に異変》緊迫の恒例行事で「高山若頭の姿見えない…!」館内からは女性の声が聞こえ…納会では恒例のカラオケ大会も
NEWSポストセブン