女子プロゴルファーの横峯さくら(36)の父で元参議院議員の横峯良郎氏(62)が、任期満了に伴う宮崎県知事選(12月8日告示、25日投開票)に出馬の意向を固めたことが明らかになった。同県知事選には元知事の東国原英夫氏(65)が出馬を表明しており、現職で4選を目指す河野俊嗣氏(58)との師走決戦に殴り込みをかけたかたちだ。
誰もが驚いた“さくらパパ”の出馬宣言だが、娘のさくらをはじめ家族にはどう伝えたのだろうか。さくらは9月18日まで「住友生命レディース東海クラッシク」(新南愛知CC美浜C)に出場しており、出馬報道があった9月16日は大会初日をプレーしていた。その影響(?)もあってか、初日に74とスコアを崩して69位と大きく出遅れた。ただそこは長年のキャリアもあるだけに2日目は2アンダーの70と持ち直し、カットラインギリギリでなんとか予選を通過した。
報道陣から飛ぶ良郎氏出馬についての質問に、さくらは「ゴルフに集中したいので、その件に関してはコメントを控えさせてください」と答えているという。そこで、良郎氏本人に経緯を聞いてみたところ、
「家族に相談? 誰にもしてないよ」
とキッパリ。つまり、選挙期間中は横峯さくらの応援演説も見られないのだろうか。
「だって関係ないじゃん。うちの家内も来ないよ。報道を見て驚いているんじゃない。さくらは子連れでツアーに参戦しているが、試合中は家内がツアー先で子供の面倒を見ているんだ。だから家内もオレの面倒を見ている暇なんてないよ(苦笑)。今回は、家族はもちろん政党や組織にも関係なく、まったくの個人で戦おうと思っている」(良郎氏)
良郎氏は宮崎に拠点を置いて20年となる。宮崎空港近くのゴルフ練習場で「さくらアカデミー」を開校し、ジュニアゴルファーの育成をしている。今年の8月からは世界のジュニアタイトルを総ナメにする11歳の天才ゴルファー・須藤弥勒ちゃんが弟子入りして話題をさらっていただけに、出馬発表には世間からも驚きの声が上がっているが、良郎氏は10月中旬に正式な「出馬会見」を行なう予定だという。
そして宮崎に住んでいるプロゴルファーで良郎氏の次女・瑠依さん(40)が、良郎氏の出馬の意向が明らかになった後に宮崎市内のイベント会場で偶然“ライバル”となる東国原氏に会ったのだという。