いまやドラマとSNSは切っても切れない関係。ドラマを見ながらそれにまつわるイラストをSNSに投稿するのも、新たなドラマ鑑賞の楽しみ方になっている。そこで、SNSにドラマ関連のイラストを投稿し話題となっている2人に、名作ドラマのお気に入り名場面を紹介してもらった。
「でもな、知らなくていいんだあんな光景」(交通課の宮原部長)
『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』第6話(2021年/日本テレビ系)
【あらすじ】
交番に飛ばされた訳あり元エース刑事・藤(戸田恵梨香・当時33才)と安定収入を求めて警察官になった川合(永野芽郁・当時22才)の最強ペアが繰り広げるリアルな交番物語。
【ココで見られる】
『ハコヅメ〜たたかう! 交番女子〜』Blu-ray BOX 2万6400円 脚本:根本ノンジ 発売元:バップ、Huluで配信中。(C)NTV
イラストレーター・タテノカズヒロさんが選んだのは、『ハコヅメ〜たたかう!交番女子〜』(2021年/日本テレビ系)だ。
「お気に入りは6話。主人公の川合(永野)が凄惨な交通事故の現場を経験し、ショックで警察官を辞めそうになったとき、大先輩の宮原部長(駿河太郎)が、『あんな現場に出くわしても、平気になってるオレたちの方がおかしいんだ、お前の感覚がまともなんだよ』と言う。“あんな現場に遭遇しても平気なくらい強くなれ”と言わずに、優しく励ます姿はいま見ても感動的です」(タテノさん)
【プロフィール】
タテノカズヒロさん/別冊ヤングマガジン(講談社)にて漫画家デビュー。イラストレーターとしても雑誌、WEB、広告で多数活動。
「なぜ、なぜ出ない、電話に、君は」(水口琢磨)
連続テレビ小説『あまちゃん』第93話(2013年/NHK)
【あらすじ】
連続テレビ小説第88作。自分らしさを失ったヒロイン・天野アキ(能年玲奈、現のん・当時20才)は、母の故郷である岩手県の田舎町に移り住み、海女を目指すことで本来の自分を取り戻していく。脚本は宮藤官九郎。
【ココで見られる】
『連続テレビ小説 あまちゃん 完全版』ブルーレイBOX1、2、3 各1万1000円 NHKエンタープライズファミリー倶楽部 (C)2014 NHK、NHKオンデマンドで配信中。
絵師・南天さんは、連続テレビ小説『あまちゃん』(2013年/NHK)を選んだ。
「魅力的なキャラクターが多数登場する『あまちゃん』ですが、私が大好きなのは何と言っても水口(松田龍平)。第93話で、岩手の北三陸に帰ったアキ(能年)を東京から迎えに行くシーン! 仲間からのメッセージをかき集め、何かに突き動かされるように岩手に飛んで行った水口の姿を見て沼落ちしました。
放送当時、ドラマ好き仲間と、どの経路なら早朝に着けるかを熱く語り合ったことも見るたび思い出します」(南天さん)
【プロフィール】
南天さん/ツイッターで、放送中の朝ドラや大河ドラマなどの名場面を水彩タッチのイラストで描き、人気を博す。
取材・文/廉屋友美乃
※女性セブン2022年9月29・10月6日号