《生きていると、光もあって。影もある。でも、影には、光の兆があるのかもね》。8月下旬、自身のインスタグラムに意味深長な言葉を綴ったのは宮沢りえ(49才)。彼女はいま、近畿地方のある町で新作映画の撮影に取りかかっている。
「数年前、日本で実際に起きた大量殺人事件を題材にした社会派の問題作で、公開は来年以降になる予定。シリアスな難役に挑むりえさんは、一日の撮影が終わるたびに深く考え込んでしまうほどだといいます」(映画関係者)
現在放送中のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』では、義時の継母・りくを熱演するりえ。美しい垂れ髪も評判を呼んだが、前述の出演映画では一転、髪を短く切り大胆にイメチェン。9月7日のインスタでも鮮烈なベリーショート姿を披露した。
「7月頃に髪を短くしたことを報告したばかりですが、今回は前髪をばっさり切って“オン眉”に。それが一段とかわいらしく、現場でも撮影の張り詰めた空気が明るくなると好評です」(前出・映画関係者)
昨年12月に、座長を務めた舞台『泥人魚』の公演も盛況を博し、女優として円熟の域に達した感もあるりえ。一方、夫の森田剛(43才)の活動も軌道に乗りつつある。
「昨年11月の独立後、りえさんと共に新事務所『MOSS』を設立。舞台を中心に俳優活動を行ってきましたが、妻夫木聡さんを育てたベテランマネジャーもサポートに付き、今後は活動の幅を広げて行く予定だといいます。すでに地上波の大きな仕事が内定しているそうです」(芸能関係者)
さらに強力な後押しとなったのが、社長でもあるりえの存在だった。
「今年6月、映像作家のOSRINさんを取り上げた『情熱大陸』(TBS系)に、森田さんの仕事の打ち合わせに立ち会う真剣な表情のりえさんの姿が映っていました。森田さんを役者として高く評価するりえさんは、彼に届いた映画やドラマの台本を読み込み、ここぞという作品には猛プッシュして“売り込む”こともあるそうです」(前出・芸能関係者)
番組では、りえが何げなく森田を「剛ちゃん」と呼ぶ場面も話題になった。一方で、夫は妻を意外な名で呼んでいる。
「2018年に結婚して以来、夫婦仲のよさは周囲の誰もが認めるところ。森田さんは外では彼女を『宮沢さん』と呼び、社長としても、役者の先輩としても敬意を払っているようです」(舞台関係者)
森田は結婚を機に姓を“宮澤”に変えているのだが……。夫婦の呼び名が“いびつ”なのは、森田がオンとオフをしっかり分けているからだろう。家族の前で見せる顔はまた違うようだ。
りえには前夫との間に生まれた13才の娘がいるが、森田とも結婚前から良好な親子関係を築いているという。
「娘さんは写真や絵画が好きで、りえさんと共著で絵本を出版したことも。りえさんのインスタグラムや森田さんのツイッターにも時々、娘さんが撮影した前衛的な写真がアップされています。よく母不在で父と娘だけで“デート”する姿も目撃されていますよ」(スポーツ紙記者)