同級生女優との思い出、給湯室での出会い、時代を拓いた漫画家……。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、“同い年”である65才の女性たちのプロフィールをひもときます。
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大学時代に代返したり、私と似たタイプで長年共感してきた女優
『女性セブン』の人気連載を一冊にまとめた夏井いつき先生の『瓢箪から人生』が売れています!!《振り返ってみればなんと幸運な出会いであったか》《「これだけはどうしても書いておきたかった」思いもよらぬ人生の悲喜交々と俳句の日々を綴ったエッセイ集》(帯より)。先生と同い年の私は、うんうんと深くうなずきながら、いっきに読んでしまいました。
夏井先生といえば、『プレバト!!』(MBS・TBS系)でもっとも人気の「俳句検定」の辛口査定でブレーク。「永世名人」の梅沢富美男サン(71)を「おっちゃん」呼びし、「さすが」と絶賛することもあれば、「論外です」とバッサリ切り捨てることもありますが、このお二人のやりとりが同番組を高視聴率に導いているのは多くの視聴者が認めるところです。ちなみに梅沢サンは「なっちゃん」呼び。この年齢で“ちゃんづけ”されるのは、ちょっぴりうらやましいです。
「あなたでしたか!」「成長していますね」などとレギュラー的存在のゲストの句をすべて覚えていらっしゃるからこその評価に、「もっと勉強しよう」と決意する芸能人が多数。なかでも横尾渉クン(36)を筆頭に俳句に熱心なKis−My−Ft2のメンバーたちは、先生から愛されているように思います。キスマイのライブを見に来てくださったこともあるんですよね。そこで「横尾サンが踊っていてビックリ」されたという夏井先生(笑い)。なんて、お優しい! 辛口な物言いをしても炎上しないのは、この“お人柄”があるからなのだなぁと思いました。
『プレバト!!』の後に見ていた木曜ミステリー『遺留捜査』(テレビ朝日系)で室長代理の佐倉路花を演じている戸田恵子サンとも私は同い年。高校時代、平日は毎日見ていた『ぎんざNOW!』(TBS系)に、「あゆ朱美」という名で『ギターをひいてよ』を歌っていたときから拝見しています。フォーク? いえ、演歌でした。
さらに前にはドラマ『中学生群像』(『中学生日記』の前身・NHK名古屋放送局)で生徒役だったり、『日清ちびっこのどじまん』(フジテレビ系)の東海地区チャンピオンになったりしたこともあるんですね。リポーター時代もあったとか。どんなジャンルでもなかなかトップがとれないと、仕事を掴む握力がどんどん強くなっていくもの。私もちょっと似たタイプなので、実は戸田サンには長年共感してきました。