きょう14時から日本武道館で営まれる故・安倍晋三元首相の国葬。国内から約3600人、海外からは首脳級の48人を含めて約700人の合わせて4300人ほどが参列することになっており、会場内にはすでに多く参列者が入場している。
現場では、11時頃から参列者が続々と入場。事前に心配されていた水分補給については、ペットボトルの水が配られたほか、ウォーターサーバーが置かれており、目立った混乱はなかった。
ところが13時ごろになって、「トイレ問題」が発生した。14時からの本番を前に、参列者がトイレに行っておこうと並び始めたのだ。
アーティストのライブ会場にもなる日本武道館。ライブなどの催し物となれば、女性用トイレに長い列ができるのがよく見られる風景だが、国葬は男性の参列者が圧倒的に多いためか女性用トイレは1人も並んでおらず、男性用トイレだけが行列。13時時点で、その行列は50人ほどにもなっていた。
ある政治家は行列を見て「これはまずい……」とこぼし、別の政治家は現場の報道陣に「1階にもトイレってあるかね」と尋ねていた。また、「あっちのトイレは少し空いてるぞ」「向こうに並んでいる人からは見通しが悪いからな」などとトイレ情報を交換している政治家もいた。
国葬は17時まで約3時間の長丁場。それだけに、トイレは重要な問題となる。日本武道館は、東京オリンピック・パラリンピックに向け、2020年に改修された。それまで女性用トイレの少なさが課題とされ、改修で女性用が大幅に増えたが、今日は男性が多かったことでやはり行列となってしまったようだ。