子供を個性あふれるクリエーターに育て上げ、カッコよく、美しく、自由に生きる2人の共通点とは……。コラムニストで放送作家の山田美保子さんが、原田美枝子さんと松田美由紀さんについて綴ります。
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9月20日、オダギリジョーさん(46才)が脚本・演出・編集を手掛けるドラマ『オリバーな犬、(Gosh!!)このヤロウ シーズン2』(NHK)の初回(シーズン通して第4話)に、松田龍平サン(39才)、松田翔太サン(37才)兄弟がサプライズ登場。ネットがおおいに沸きました。
同作はオダギリさん演じるぐうたらな警察犬と、池松壮亮サン(32才)演じる警察犬係の“ハンドラー”によるおかしなサスペンスドラマ。シーズン1からコアなファンに支えられ、シーズン2の放送が決まったときから私も開始を心待ちにしていました。加えて松田龍平サン、松田翔太サンという兄弟でもっとも成功していると言っても過言ではない二世俳優の競演が、“監督”オダギリさんの働きかけで実現したというのですから最高ですね。
実は先日、『A-Studio+』(TBS系)のゲストに原田美枝子サン(63才)が出演した際、このご兄弟の幼少期の話を聞いたばかりでした。
生前の松田優作さん(享年40)と交流があり、妹のようにかわいがってもらっていたという原田サン。お仕事のことで優作さんに愚痴を言ったり弱音を吐いたりすることもあったそうで、「そうか、じゃあもうウチに来るな! もう(役者を)やめろ」と厳しい言葉を返されたとも聞きました。
そして優作さんの妻・松田美由紀サン(60才)とドラマ『北の国から』(フジテレビ系)で共演して以来、40年ずっと仲がよかったという原田サンは「美由紀が優作さんを亡くして寂しかったとき、『冒険に行こう』と言って、龍平、翔太、ゆう姫も一緒にキャンピングカーに乗ってアメリカを横断しました」と。
その際の「お宝写真」も公開され、原田美枝子サン、松田美由紀サンという個性派女優さんお2人がソウルメイトであることがわかったのです。
松田ファミリーの長女で歌手の松田ゆう姫サン(34才)にも“ニュース”がありましたよね。9月21日、「終電のバスで携帯を忘れた」ゆう姫サンは、同バスやほかの運転手さん、バスの事務所の皆さんに《ご迷惑をかけてしまったのに誰一人嫌な顔せずに親身に優しくしてくれて帰りに涙溢れた。皆に幸あれ!》とツイート。
さらに《その中にはお父さんのファンの方が居て、最後に私に気付いたらしく》とツイートし、《生活の色んな場所にお父さんが居ると思ったら心がぎゅっとした》そうです。くしくも21日は、松田優作さんの誕生日でした。
ゆう姫サンと美由紀サンといえば、“迷子札がいらない”(表現が古くてスミマセン)ほどのソックリ母娘。さらに25日には、美由紀サンの実姉・熊谷真実サン(62才)とともに、『ボクらの時代』(フジテレビ系)に出演。デビューは美由紀サンの方が先だったんですね。そして、あの松田優作さんと恋に落ち、結婚し、3児をもうけ、子供たちをこんなにも個性あふれる表現者に育てた美由紀サンの強さと自由さが改めてクローズアップされているのです。