昨今、世界的に評価が高まっているホラー映画。そこで、秋の夜長に楽しみたいホラー映画を紹介。3人のマイスター、ホラー映画取締役さん(以下、ホ)、児玉美月さん(以下、児)、夜住アンナさん(以下、夜)に、最近特に人気のジャンルの中から、おすすめ作品をピックアップしていただきました。5段階の“怖い度”を参考に気分に合うのを選んでみてはいかがでしょうか。(*価格と怖い度は編集部調べ)
【3人のマイスター】
ホラー映画取締役さん/ツイッターで世界中のホラー映画情報を取り締まり、紹介する会社の代表取締役(@torishimaru)。フォロワー数は2万4000人以上。(ホ)
映画執筆家・児玉美月さん/映画にまつわる批評を執筆。書籍『ジョージ・A・ロメロの世界──映画史を変えたゾンビという発明』(ele-king books)に執筆。(児)
ホラープロデューサー・夜住アンナさん/お化け屋敷の枠を飛び越え、独自の感性で“美しく怖いホラー”の世界を創り出すアーティスト兼イベントクリエーター。(夜)
【怖い度】
★…怖いけどまだ見られる。★★…夢に出てくるレベル。★★★…一人では眠れなくなる。 ★★★★…トラウマ確定。★★★★★…怖すぎマックス。自己責任で。
◆【サイコロジカル・ホラー】心理的にじわじわくる
心理的な恐怖を与えるホラー。残酷描写は少ないが、精神を蝕むような感覚に陥る作品も多くある。
『パーソナル・ショッパー』(2016年)
ファッションにも注目 【怖い度】★★
第69回カンヌ国際映画祭で監督賞に輝いた。「セレブの代わりに買い物をする女性の身に起こる怪奇現象。ホラーですが、華やかなファッションシーンも楽しめます」(児)。
『エスター』(2009年)
女の子がとにかく怖い 【怖い度】★★★
少女の正体がわかったときの衝撃が恐ろしすぎる作品。「女性の奥底にある“もの”に恐怖するとともに、子供と大人のそれぞれの目線から違った感覚を楽しめます」(夜)。
『ラストナイト・イン・ソーホー』(2021年)
おしゃれな街並みにも注目 【怖い度】★★
眠ると1960年代にタイムスリップする女性のお話。「ある事件の真相を探ろうとすると現れる幽霊。1960年代のファッションや音楽も盛りだくさん」(ホ)。
『レリック—遺物—』(2021年)
認知症がテーマに 【怖い度】★★★
2021年全米興収ランキング3週連続1位を記録。「老いや死といった人間にとって未知で理解しがたい現象がそのままホラー描写に。終盤に恐怖が一気に感動へと変化します」(児)。