力強く伸びやかなCocomi(21才)のフルートに乗せて、工藤静香(52才)が時折笑みを浮かべながら『黄砂に吹かれて』を歌い上げる。9月22日、音楽番組の『SONGS』(NHK)で母と娘はテレビ初共演を果たした。番組終了後、SNS上には2人の共演を喜ぶ声や、Cocomiの演奏を称賛する書き込みが相次いだ。
「番組は今年ソロデビュー35周年を迎えた静香さんの歌手人生を、中島みゆきさん(70才)が彼女に提供した曲とともに振り返るという内容でした。中島さんは静香さんに24曲の楽曲を提供していて、静香さんにとっては大の恩人。中島さんの歌唱シーンで静香さんが涙する場面もあった。
ですが、終わってみれば視聴者の心を掴んだのは、親子の初共演。恩人との企画に愛娘を出演させるという静香さんの“親心”に感嘆の声が上がっています」(芸能関係者)
これまで静香は、長女のCocomiと次女のKoki,(19才)のプロデュースに並々ならぬ力を注いできた。2018年5月、Koki,が一足先にモード誌『ELLE JAPON』で表紙デビューするや、シャネルやブルガリのアンバサダーに就任。その後を追うように、Cocomiは2020年3月に『VOGUE JAPAN』の表紙を飾り、クリスチャン・ディオールのアンバサダーとなった。もちろん本人たちの才能や努力の賜物ではあるが、その陰に静香の“帝王学”があったともっぱらだ。
「華々しいデビューを飾ったことで“親の十四光り”などの批判もあった彼女たちに、静香さんは厳しく接してきました。姉妹は仕事場へ電車で移動していて驚きました。“新人に送迎車は必要ない”という静香さんの教育です。
仕事現場には必ず同行しますが、ステージママという雰囲気はなく新人を育てる敏腕マネジャーという感じ。挨拶や礼儀など、スタッフさんがいる前でも厳しく注意します。娘さんの仕事現場でも挨拶回りを欠かさず、静香さんが自ら手本を示しているようです。だからか、姉妹は浮ついたところがなく、着実に評価を上げています」(前出・芸能関係者)
同じような形でデビューした姉妹だが、現在は別々の道を進み始めている。Koki,は今年2月に公開された映画『牛首村』で主演を務め、女優としての評価も高まった。一方、Cocomiは今年4月にフルート奏者としてアルバムをリリースし、声優や音楽プロデュースなどの“表に出ない仕事”にも精力的に取り組んでいる。